2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K11539
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
栗原 武志 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (40435318)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 文検 / 體操科 / 試験委員 / 受験者 / 文検世界 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「文検」體操科の全体像を明らかにすることを目的としている。具体的には、制度の開始(1885=明治18年)から終焉(1949=昭和24年)までの全期間を対象に、「文検」體操科に関わる、試験委員、試験問題、受験者等について解明しようとするものである。 令和3年度~令和4年度にかけては、1年6カ月の計画で以下の作業課題を設定している。1.試験委員の分析(試験委員の確定、試験委員著作の収集と分析、受験雑誌に掲載された試験委員の言説の分析)2.受験者の分析(受験動機の分析、受験者のキャリア分析、受験勉強の内容及び方法についての分析、合格後の進路分析) 現在、2つの作業課題を達成するために研究を進めている。1.試験委員の分析については、試験委員の著作リストを作成するため、体育学関係の雑誌論文などを渉猟中である。2.受験者の分析 については、「文検」受験用雑誌である『文検世界』『文検受験生』『内外教育評論』 の閲覧を行い分析を進めている。当初は、3誌とも神戸大学にほぼ整備されているので作業が順調に進むと考えていたが、新型コロナウイルス感染症が令和3年度においても終息せず、緊急事態宣言やまん延防止法等の発令により資料収集のため現地への出張が難しい状況であった。よって、若手研究(B)の時に収集した資料の整理、分析に留まっている。令和4年度の6か月で、その遅れを取り戻すために、感染症の状況を伺いながら現地での資料収集を進め、当初の予定に近い計画で研究を展開したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
神戸大学や国内の図書館に出かけ資料収集を当初予定していた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症のために、全国的に緊急事態宣言やまん延防止法等が発令され、所属大学より出張自粛が求められていた。国会図書館等のオンラインサービスの活用も試みたが、十分な成果を得るには至らなかった。よって、やや研究の遅れはでているが、当初から1年6カ月で作業課題を設定していたため、令和4年の半年間で、感染症に気をつけながら計画の遅れを取り戻したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
全国的な規制はなくとも、所属機関による出張制限等が教育機関でもあるがゆえに継続して行われている状況である。また、資料収集先も同様の制限が継続して行われている状況でもある。今後の感染症の状況次第ではあるが、感染症の状況が改善し制限が緩やかになった頃合いを見計らい、文献収集、資料収集にでかけたいと考えている。 また、引き続き国会図書館オンライン等も活用し研究を推進したいと考えている。オンラインを活用する場合、画面が小さなPCであると文字が小さく、また1画面に入る文字の分量に制限があるなど、画面スクロール等煩雑な作業が増える。よって、大画面のPCもしくは大きなモニターを購入し、作業を効率的・効果的に進めていければと考えている。 令和5年度に学会発表を予定しているので、令和4年度中に研究課題を論文として仕上げていきたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症により、当初予定していた資料収集や学会への参加等ができず、旅費支出が予定より少なかったため余剰がでた。 感染症の状況や所属機関の研究活動制限が緩やかになった場合、令和3年度予定していた資料収集等を積極的に進めていきたい。また、効果的なオンライン閲覧ができるような大画面のPCもしくは大型モニターの購入を考えている。さらには、研究の進捗や感染症の改善次第では、国内外の学会にて発表を予定している。そのために助成金を活用したい。
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