2021 Fiscal Year Research-status Report
Exploring the Relationship between Work-Life Integration and Well-Being in Sport Life
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21K11560
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松本 秀夫 東海大学, 体育学部, 教授 (40256178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鉄 多加志 東海大学, 海洋学部, 准教授 (40631825)
佐藤 晋太郎 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授(任期付) (50867421)
千足 耕一 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (70289817)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ワークライフインテグレーション / Well-being / アウトドアスポーツ / スポーツライフ |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス感染症による新しい生活様式が求められている。テレワークの推奨、ワーケーションや居住地の変更が行われ、仕事、生活の新たな形態が模索されている。そして、仕事と生活の統合であるワークライフインテグレーション(WLI)が注目されている。 本研究はアウトドアスポーツ愛好者とそれを仕事とした人を対象としてWLIとウェルビーイングの関係を質と量の調査による混合分析から解明し、新しい生活様式における豊かな社会とスポーツライフ構築に貢献することを目的としている。 実際には、アウトドアスポーツ愛好者とそれを仕事とした人を対象として、ワークライフインテグレーション(WLI)と快楽・持続的ウェルビーイングの関係について、以下2つのテーマの解明を目的としている。 テーマ①「仕事と生活(趣味:スポーツ・レジャー、コミュニティ、家庭)の統合とウェルビーイングの関係の質的分析」。アウトドアスポーツ愛好者とそれを仕事にした人を対象に、WLIとウェルビーイングの関係を半構造化面接調査による質的分析で解明する。 テーマ②「SL-WLI尺度の開発とウェルビーイングの関係の量的分析」。質的分析結果を踏まえSL-WLI尺度の開発を行う。そして、SL-WLI尺度を用いてWLIとウェルビーイング(快楽的・持続的)との関係を構造方程式モデリングによる量的分析で解明する。 令和3年度は、新型コロナ感染の影響がまだ残り、特に仕事にした人の調査においては、事業継続に支障を生じている場合や休止を余儀なくされている状況であった。具体的なインタビュー調査については、夏期に実施することは困難あったが、冬期に北海道ニセコにおいてBCスキーガイドの方の話を聞くことができた。また、参与観察を行いニセコの状況等の情報収集を行うことができた。しかし、蔓延防止措置が出ていたことから十分な調査ではなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響により、蔓延防止措置が継続的に出され、①半構造化面接によるWLIと快楽的・持続的ウェルビーイングの関係の質的分析については、アウトドアスポーツを仕事にしている人、および愛好者に対する調査を実施することができなかった。特に、仕事にしている人に関しては、新型コロナ感染症により生活と仕事が従来とは異る(離職・休職)現状があり、調査結果が新型コロナ感染症の影響を強く含むものとなってしまう可能性が非常に高いことから次年度に実施を延期した。また、愛好者は活動を継続している人は、ここ数年では増えていはいるが、政府、自治体からの活動自粛により本来の活動ではないことから、やはり延期した。 ②SL-WLI尺度の開発とWLIとウェルビーイングの関係の量的分析については、文献等の検討を予定通り実施しているが、質的調査の結果がないことからやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は「①半構造化面接によるWLIと快楽的・持続的ウェルビーイングの関係の質的分析」について実施する。政府、自治体からの行動制限等が解除され、屋外でのマスク未装着などが実施されたことから、本年度は、現地調査によるインタビュー調査を実施できる。遅れている研究計画を進めることができると考えている。また、②「SL-WLI尺度の開発とWLIとウェルビーイングの関係の量的分析」については、インタビュー調査の分析と並行して、実施の準備をすすめ年度末に実施ができるように準備を進める。 しかし、新型コロナ感染症が完全終息したわけではないことから、感染対策を周到にし、新型コロナ感染症の影響を含めた調査、分析となることが予想されている。いずれにせよ、本年度は、可能な限りのインタビュー調査の実施と分析、学会発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響から、インタビュー調査の実施ができなかったため、それに係わる旅費、文字起し等の支出が生じなかった。今年度に実施し使用する。
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