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2021 Fiscal Year Research-status Report

摂取カロリー同等/PFCバランス不同食の糖尿病性腎臓病と認知機能障害に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 21K11609
Research InstitutionSuzuka University of Medical Science

Principal Investigator

山口 太美雄  鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (70536292)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長尾 静子  藤田医科大学, 病態モデル先端医学研究センター, 教授 (20183527)
吉村 文  藤田医科大学, 病態モデル先端医学研究センター, 講師 (90466483)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords糖尿病 / 慢性腎臓病 / 動物モデル
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、2型糖尿病モデル動物のSDT fattyラットを用いた。このラットはインスリン分泌量が低く、若週齢で糖尿病を発症する。そのため、欧米人と比べてインスリン分泌能が低い日本人型の糖尿病モデルとして注目した。栄養バランスによる影響を検証する前に、普通飼料下での摂餌量・体重・血糖値・肥満指数の変化を確認するため、正常動物であるSDラットと比較した。さらに、血圧値についても計測した。血圧値の上昇は本研究課題である慢性腎臓病と認知機能障害の発症に強く影響する。8週齢から27週齢まで飼育し、組織学的および生化学的解析に用いるため尿、血液、腎臓、肝臓、脳を採取した。
1日の摂餌量はSDラットのおよそ倍摂取し続けたが、体重増加はそれに伴わず途中でSDラットに追い越された。血糖値は8週齢ですでにSDラットよりも高く、その後も上昇し続けた。血圧値はSDとの差は認められなかった。糖尿病性腎症の診断基準である尿中アルブミンはSDラットよりも高く、腎機能の異常を認めた。腎組織については、現在、詳細を解析中である。脳についても組織学的観察を実施中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

この2型糖尿病モデル動物における高ショ糖/高脂肪飼料を負荷した検証報告が発表されたため、飼料の内容など計画を再検討する必要が生じた。

Strategy for Future Research Activity

糖尿病に併発する慢性腎臓病や認知機能障害の発症リスクには、脂質や糖質の過剰摂取以外に塩分摂取があげられる。糖尿病患者では食塩感受性が亢進していることが多いため、減塩は必須である。そこで、塩分濃度も含めた栄養バランス(タンパク質、脂質、炭水化物)の検証に変更する。
まずは、食塩負荷をかけた際のSDT fattyラットにおける体重・血糖値・肥満指数・血圧値への影響を検証する。その後、食塩負荷群の腎病態について組織染色および近位尿細管の代謝異常を示すリソソーム脂質空胞等を観察する。脳においては認知機能と深くかかわる前頭前野および海馬を中心にニューロンおよびグリア細胞の数と形態の観察、炎症反応を評価する抗体を用いてウェスタンブロット法と免疫染色を実施する。解析結果から、飼料の栄養バランスと食塩負荷あるいは減塩の組み合わせを検討し、実施する。

Causes of Carryover

実験内容の再検討が必要になったため。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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