2022 Fiscal Year Research-status Report
ヒト褐色脂肪組織の活性に関連する食事・生活習慣因子の解明
Project/Area Number |
21K11631
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
松下 真美 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (60517316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 昌之 北海道大学, 獣医学研究院, 名誉教授 (80036441)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 褐色脂肪 / 食事・生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去に集積した160名の被験者データについて、2021年度に追加した新たな被験者データと共に、褐色脂肪活性とアンケート調査結果で得られた食事習慣(摂取量、内容、嗜好品、リズムなど)や運動習慣(強度、時間など)、睡眠習慣(時間、リズムなど)などとの関係を重回帰分析やPASS解析などにより多角的に実施し、影響因子を明らかにすること、並行して、肥満度指標(BMI、体脂肪量、内臓脂肪量、腹囲など)、血液一般成分(HbA1c、中性脂肪、コレステロールなど)との関係も解析することとしていた。 2021年度:新型コロナ感染者数の増加により、まん延防止等重点措置が行われ、実験を中止せざるを得なくなった。新たな被験者の実験を行うことができず、解析用のデータベース作成にとどまり、解析にまで至らなかった。 2022年度:本研究は2007~2013年までのデータで褐色脂肪活性と体組成・血中パラメーターとの解析を行い、成果発表している。食習慣・生活習慣アンケートを始めた2016年から2021年までのデータで同様の傾向が出るかを確かめた。男女比や被験者の年齢傾向が異なることから、同様の傾向はみられなかった。2022年度は予定より大幅に多い64名の被験者データを収集することができたため、追加解析を行う予定である。食習慣・生活習慣アンケートのデータを用いた解析にまではまだ至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は新型コロナの影響により実験を中止せざるを得なくなり、新たなデータを追加することができなかった。過去に成果発表した集団と食習慣・生活習慣アンケートを始めた集団は異なるため、褐色脂肪活性と体組成・血中パラメーターとの解析結果が同様となるかを確かめたが異なる傾向を示したため、n数を増やしての再解析が必要である。 2022年度は予定より大幅に多い64名の被験者データを収集することができた。しかし、褐色脂肪活性を確認するための実験は、褐色脂肪の活性が冬季にしやすいことから12月~3月頃に行っており、実験終了が3月末日であったため、データ処理が間に合っておらず、過去に集積した160名の被験者データと合わせた解析にまでは至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
1)2022年度に行った実験の被験者データを含めた褐色脂肪活性と体組成・血中パラメーターとの解析を行い、同様の傾向が認められるかを確かめる。 2)予定よりも大幅に多い被験者数を確保できたが、2022年度分のデータを含めても同様の傾向が得られなければ、被験者をさらに追加する。 3)同様の傾向が認められたら、食習慣・生活習慣アンケートのパラメーターを含めて検討する。
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Causes of Carryover |
FDG-PET/CT検査委託費として(150万円)支出予定であったが、データ共有する別研究での支払いとなったため、今年度は一部被験者への謝金支払いのみとなった。最終年度でさらに被験者を追加する可能性があるため、その際の支払いに充てる。
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