2023 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of disease-specific myokines by omics analysis using a newly developed exercise stimulator
Project/Area Number |
21K11661
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
山田 晃司 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (60278306)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 振盪刺激 / マイオカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
老化促進モデルマウス(SAMP)を用いて振盪刺激による運動を行い、認知症予防となる記憶力低下の緩和について解析を行った。免疫組織化学染色による解析では、グルタミン酸受容体(AMPAR)陽性細胞が振盪刺激群の海馬CA1及びCA3領域に多く観察され、加齢による神経細胞の変性及び脱落を抑制したことが示唆された。また、M1ムスカリン性アセチルコリン受容体(M1mAChR)およびAMPA型グルタミン酸受容体(AMPAR)は、海馬CA3領域でM1mAChR陽性神経細胞数が多く、海馬台でAMPAR陽性神経細胞数が多く観察された。また、振盪刺激群ではCA3中間部や遠位部、CA1遠位部、内側前頭前皮質(mPFC)で高密度の神経細胞の発現が観察された。振盪刺激は空間記憶を保持する効果となるdHC-mPFC回路系におけるM1mAChRおよびAMPAR受容体の不均一な活性化が要因となり、dHC-mPFCにおける受容体を維持すると考えた。また、運動が発がん予防できるかについてApcMin/+モデルマウスを用いてβ-cateninの蓄積を抑制するβ-catenin非依存性Wntシグナル経路の1つであるCa2+ 経路に注目し刺激効果を検討した。小腸においてβ-cateninとPak1の発現が低く、振盪刺激によりβ-cateninの蓄積を抑制したと考えた。ポリープの組織解析では大きいポリープ数の全体に占める割合が,運動群の方が対照群に比べ低く、ポリープの成長を抑制する効果が示唆され、そのメカニズムに局所性炎症の抑制が影響していることが示された。
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Research Products
(3 results)