2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K11672
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
若生 政憲 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (30402077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ビタミンD / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年7月~2021年2月までにエコチル調査に参加した8歳時(男性372例、女性384例、合計756名)の血清25(OH)Dを計測した。血清25(OH)Dの平均は23.76ng/mlであり、一般にビタミンD欠乏とされる25(OH)D<20ng/mlは219例(27.2%)、ビタミンD不足とされる20 ng/ml ≦25(OH)D<30ng/mlは503例(62.4%)であり、充足とされる30 ng/ml ≦25(OH)Dは84例(10.4%)と少なかった。採血月ごとの血中25(OH)D濃度は男女ともに夏季に高く、冬季に低い傾向にあった。 また、25(OH)Dは紫外線暴露により皮膚で生成されるので、屋外での活動が多いほど血清25(OH)D濃度が高くなることが予想される。そこで屋外活動の影響を調査するため屋外で1時間/日以上遊ぶ群とそれ以下の群血清25(OH)D濃度での遊ぶ時間が多い児と少ない児で比較を行ったところ、有意差は認めなかった。 また、COVID-19感染拡大に伴い子供の屋外買うどうも制限されるようになったのでその影響を調べるため、感染拡大前の2019年7月~2020年2月に調査を行った群と2020年7月以降に調査を行った群で血清25(OH)D濃度を比較したところ、有意差は認めなかった。 運動能力(学校でのスポーツテスト結果)と血清25(OH)D濃度の関係については現在データを収集中であり、データがそろい次第解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データは取得してあり、これらを整理して解析する段階に達している。
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Strategy for Future Research Activity |
血清25(OH)D、運動機能のデータがまだそろってないので、これがそろい次第、体組成、運動機能、血清25(OH)D濃度の間の関連性を統計的に調査する予定である。
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Causes of Carryover |
まだ血清25(OH)D濃度を計測していない血液サンプルがあるので、これらの測定に使用予定。
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