2022 Fiscal Year Research-status Report
持続的なストレスによって生じる疼痛と疲労に対するヘルスプロモーションの構築
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21K11688
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
安井 正佐也 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (10723695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐生 寿美子 (瀬尾寿美子) 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (70311529)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ATF3 / ミクログリア / TrkC / 筋紡錘 / 運動終板 |
Outline of Annual Research Achievements |
基礎研究部門において,本年度は,障害/過活動が生じた神経細胞特異的にミトコンドリアがGFP蛍光標識されるトランスジェニックマウス(Tgマウス)を用いて,Repeated Cold Stress モデル(RCSモデル)を作製し,昨年度よりもさらに広範囲な組織学的解析を行った.得られた組織像を用いて定量解析を行った.その結果,脊髄後角および前角において活性化したミクログリア数が有意に増加していた.前角で見られた活性化ミクログリアはGFP陽性運動ニューロンの周囲に認められた.DRGにおいて,ストレス期間の日数が増えるごとに有意なATF3発現数の増加が認められた.さらにATF3陽性DRGニューロンの約80%にGPF発現が認められた.GFP陽性DRGニューロンの約45%はTrkC,約30%がTrkB,約15%がTrkA陽性ニューロンであった.末梢神経を解析したところ,足底の筋の運動終板および筋紡錘にGFP発現した神経線維が認められた.また,延髄薄束核にGFP発現が認められた. 臨床研究部門では,線維筋痛症や筋痛性脳脊髄炎の診断を受けている患者に対して治療期間中の変化が得られたところで改めて固有感覚検査(関節位置覚検査)を実施する予定であったがコロナ禍ということもあり思ったような症状の改善を認める症例がいなかったため,検査を実施することができなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基礎研究部門では予定通り進展しているが,臨床研究部門では線維筋痛症や筋痛性脳脊髄炎の診断を受けている患者に対して治療期間中の変化が得られたところで改めて固有感覚検査(関節位置覚検査)を実施する予定であったがコロナ禍ということもあり思ったような症状の改善を認める症例がいなかったため,検査を実施することができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方法は,基礎研究部門では,組織学的評価として交感神経節を採取し、免疫組織化学的手法を用いて形態学的解析を行う。その後,交感神経の関与があれば,薬理学的評価を行う.また,ミクログリアの活性化が疼痛に関与しているかどうかについても薬理学的実験を実施する予定である.臨床研究部門では引き続き症例数を増やして同様の測定を実施する.
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Causes of Carryover |
今年度は,コロナ禍ということもあり予定していたワシントン大学への調査研究を中止した.また,動物実験において免疫組織染色に相当量の時間を要した.そのため,予定していた免疫組織染色実験の進捗が若干遅れたため,82,183円の残額が生じた.次年度は,引き続き免疫組織染色で使用する予定の抗体を購入して実験を進める.
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