2023 Fiscal Year Research-status Report
Programming with Constraints and Events for Information Visualization
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21K11836
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
細部 博史 法政大学, 情報科学部, 教授 (60321577)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ソフトウェア / 制約プログラミング / 情報可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,情報可視化のアプリケーションを作成するための柔軟なプログラミング技術を構築することを目的とする.具体的には,ウェブ向けの情報可視化ライブラリにおける,情報可視化に関する高水準な記述と可視化結果に関する低水準な表現の間の隔たりの問題を解決したプログラミング技術を構築する.そのための手段として対象間の関係を宣言的に表現する制約の概念を導入し,高水準な記述と低水準な表現を制約でつなぐ.さらに,ユーザによる対話的操作やデータの更新等のイベントを制約によって扱い,可視化の変更に関する統一的な仕組みを実現する. 第3年度である令和5年度には以下の研究を行った.第2年度の研究成果を発展させ,情報可視化に関する高水準な記述と可視化結果に関する低水準な表現を制約でつなぐ情報可視化向けのプログラミングのモデルについてさらなる検討を行った.まず,本研究で基礎的な枠組みとして採用している制約階層に関して,通常の制約問題への段階的な変換によって最適解を求める手法を構築した.制約階層では制約が優先度を持つのに対して,通常の制約問題で制約は優先度を持たないため,本手法では二分探索によって制約の優先度を適切に除去することで,制約階層を通常の制約問題に段階的に変換した上で,最終的に必要な制約のみを解くようにした.さらに,情報可視化に用いられる代表的手法について,制約階層を用いて可視化を記述する方法を検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は順調に進展しているが,その成果を学会で発表する必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
研究目標である情報可視化のアプリケーションを作成するための柔軟なプログラミング技術の構築に向けて,ウェブ向けの情報可視化ライブラリにおける,情報可視化に関する高水準な記述と可視化結果に関する低水準な表現の間の隔たりの問題の解決に重点を置きながら,プログラミング技術の開発を継続する.
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Causes of Carryover |
当該年度内に本研究に関する学会発表を一部行わなかったことにより次年度使用額が生じた.当該年度終了時において学会発表の準備中である.次年度使用額は本発表の経費として使用する計画である.
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