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2022 Fiscal Year Research-status Report

安全で実用的な個人データ活用のためのスマートコントラクト技術の開発

Research Project

Project/Area Number 21K11862
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

酒井 正夫  東北大学, データ駆動科学・AI教育研究センター, 准教授 (30344740)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
KeywordsP2P / プライバシ保護 / データ活用 / ブロックチェーン / 人流量 / IoT
Outline of Annual Research Achievements

本研究の主目的は,P2Pノード群をスマートコントラクト連携させて,各P2Pノード群が保持するデータを相互に安心・安全に活用可能にするための技術の開発である.
2022年度は,前年(2021)度に開発した「人流量を予測するIoTデバイス装置」を仙台市中心街に49箇所に分散配置し,地域全体の人流量を調査する実証実験(期間:4~11月)を,一般社団法人まちくる仙台らと共同で実施した.当該実験は,各IoTデバイス装置の観測データを解析することで,地域各所の混雑状況(人流量)をリアタイムで把握可能である.このリアルタイム混雑状況は、仙台市七夕花火大会(8月5日)の実行委員会に共有され,警備活動に活用された.
実験後,観測データの解析と実用上の有効性検証を行った.当該実験で推計された人流量データを同じ期間・エリアに仙台市により実施された人の目視による交通量調査の結果と比較することで,両データの相関が0.9以上であり,当該IoTデバイス装置が高い精度で人流量を計測できることを確認した.一方で,当該IoTデバイス装置の観測データには多くの欠落が生じており,その原因が当該IoTデバイス装置が低性能に起因することを明らかにした.そこで,今年度はIoTデバイス装置の安定性・信頼性を向上させる改良も行った.具体的には,デバイスのハードウェアをより高性能なものに変更し,更に高負荷時の処理量を分散する等のソフトウェア修正を行った.
また,今年度はスマートコントラクト連携に必要なブロックチェーン構築にも取り組んでおり,使用するブロックチェーンの選定や基本機能の動作検証を実施した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2022年度は,P2Pノード群として用いるIoTデバイスの有効性検証,また,その安定性・信頼性の向上に取り組み,有効な成果を得ることができた.
さらに,今後の研究継続に必要なスマートコントラクト連携のためのブロックチェーン構築にも取り掛かることができた.これらの進捗はほぼ計画通りであり,本研究はおおむね順調に進展している.

Strategy for Future Research Activity

2023年度も,2022年度と同様に仙台市内での人流量調査の実証実験を継続して実施する.2022年度の研究成果(IoTデバイスの改良)により,欠落が少なく信頼性の高いデータが得られる見込みであり,観測データの連携・活用方法の多様化に積極的に取り組む.
また,スマートコントラクト連携のためのブロックチェーンの構築を完了させ,前述の観測データと連携した活用方法を検討する.

URL: 

Published: 2023-12-25  

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