2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21K11881
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
水木 敬明 東北大学, サイバーサイエンスセンター, 教授 (90323089)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | カードベース暗号 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の研究実績は,まず,Shinagawa-Nuidaのガーブル回路の手法を改良し,ゲート当たり8枚の手法を国際会議UCNC 2023にて公表した.また,対称関数の部分クラスに対して効率的なプロトコルを構成し,国際会議APKC 2023にて公表した.また,追加カード2枚を用いた多入力論理積の秘密計算のシャッフル数の削減に網羅的に取り組み,成果を国際会議CANS 2023にて公表した.また,ゼロ知識証明プロトコルの構築として,UNOを用いた数独に対するものを国際会議FCT 2023にて公表し,前年度に発表した国際会議SSS 2022のジャーナル版としてNurimisakiに加えKurodokoに対するものを論文誌Theoretical Computer Scienceに掲載し,パンケーキソートという組合せ遷移問題に対するものを国際会議SecITC 2022 にて公表した(LNCSの出版は当該年度).さらに,「高機能暗号の社会展開を促進する物理・視覚暗号」という観点からカードベース暗号を捉え,同名の招待論文を他の研究者とともに執筆し電子情報通信学会論文誌Aに掲載している.また,国際会議IEEE International Symposium on Multiple-Valued Logic (ISMVL 2023)においてカードベース暗号に関する招待講演を行った.アウトリーチ活動として,株式会社NTTドコモの秘匿クロス統計技術に関する展示(docomo OpenHouse’24)の準備の際に技術支援・監修を行い,展示説明の一部にカードベース暗号プロトコルが用いられた. 研究期間全体を通して,研究計画に基づき研究活動を着実に進め,カードベース暗号の研究分野を継続的に発展させた。三年間でScopus / Web of Scienceに収録される論文は26本である.
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