2021 Fiscal Year Research-status Report
A Study on Wide Area Virtual Network Testbed Utilizing Segment Routing Technologies
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21K11913
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
市川 昊平 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90511676)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 広域計算環境 / セグメントルーティング / SDN / SRv6 |
Outline of Annual Research Achievements |
仮想計算機技術の発達により、地理的に分散する大学や組織が提供する計算機資源をソフトウェア制御技術により動的に多数確保し、仮想計算資源を共有するマルチサイト・クラウド実験基盤の構築技術は成熟しつつある。また、これら広域に分散する仮想計算機基盤を結合する仮想ネットワーク技術も研究開発が進み、SDN (Software-Defined Networking) を基盤としたネットワークの実験基盤も整いつつある。しかしながら、現在、標準的に利用されているOpenFlowによるSDNは中央集中型の管理方式であり、複数サイトにまたがるマルチサイト環境における仮想ネットワークの管理方式として適していない。そこで、本研究では、広域に分散する仮想計算機基盤における仮想ネットワークにおいて、OpenFlowに代わりセグメント・ルーティング技術を用いた分散型のSDNテストベッドの構築を目指し、研究開発に取り組んでいる。 初年度にあたる当該年度は、1) SRv6が利用可能なネットワークの相互接続環境の構築、2) ネットワークセグメントのセマンティクスリポジトリの確立に向けた基礎実験を実施した。具体的には、SRv6を処理可能なソフトウェアルータを複数拠点に配備するとともに、学内にSRv6の基礎的な実験を可能とするテストベッドを構築し、小規模な実験を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、研究期間を通して、1) SRv6が利用可能なネットワークの相互接続環境の構築、2) ネットワークセグメントのセマンティクスリポジトリの確立、3) 提案テストベッド基盤上での実証的評価という3つのマイルストーンを設定して進めている。当該年度では、研究計画通り、1) SRv6が利用可能なネットワークの相互接続環境の構築と2) ネットワークセグメントのセマンティクスリポジトリの確立に取り組みつつ、3)の実証実験に向けて小規模な実験環境の構築と評価を進めている。そのため、概ね当初の計画通り研究開発が推移していることから、順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度は当初の研究開発通り、順調に研究開発が進展しているため、次年度以降も計画通り進める予定である。 次年度は本年度に構築したローカルの小規模な実験に加え、広域での実証実験、他の仮想ネットワーク構築手法との比較などに取り組む計画である。そのために、フロリダ大学の研究者と協力し、広域分散環境上における仮想ネットワークの構築に関して議論を始めている段階である。
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Causes of Carryover |
当初は、国際会議等に参加し、各種の最新技術動向の調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン開催となるなど、実施方法やスケジュールの変更があったため、未使用額が生じた。そこで、研究計画全体を考慮し、当該年度において他の項目に流用するより、次年度以降に本格化する実証実験の構築を強化するのが研究目的を達成する上で効果的であると判断したため、次年度の実証実験環境の構築のために研究費を利用する計画である。
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