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2022 Fiscal Year Research-status Report

Development of polypharmacy patient extraction algorithm and construction of intervention program by clinical pharmacy practice.

Research Project

Project/Area Number 21K12035
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

高橋 寛  岩手医科大学, 薬学部, 教授 (40767513)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡崎 光洋  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任研究員 (80297944)
波多江 崇  中国学園大学, 公私立大学の部局等, 教授(移行) (30331028)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsポリファーマシー / 腎機能 / レセプトデータ / 後期高齢者 / 処方提案 / 調剤報酬明細書
Outline of Annual Research Achievements

1.研修会や勉強会を通した薬学的スキルアップの向上は、岩手県薬剤師会において研修会を昨年度同様今年度も2回Web上で、令和4年8月31日(水)「高齢者のポリファーマシーに対するアプローチ」(参加者:261名)、令和4年10月14日(金)「薬局で始めるポリファーマシー対策」(参加者:263名)開催した。
2.岩手県における後期高齢者のポリファーマシーの現状は、令和2年度4月~6月の3ヶ月間、内服薬を10剤以上投与され、かつ複数の医療機関を受診し、薬効分類に重複があった4264名の患者の電子レセプトデータから、今年度は、内服薬数に影響を与える要因を検討した。内服薬数に有意に影響を及ぼしていたのは医療機関数であった。医療機関数が2以下では、薬局数が多いほど内服薬数が有意に多かったが、3医療機関以上では薬局数による有意な差は認められなかった。この結果は、第6回日本老年薬学会学術大会にて発表した。また、酸化マグネシウムとプロトンポンプ阻害薬等併用で下剤の効果に影響がでるかを解析した。結果、緩下作用を期待する投与量では影響はあるものの、臨床上の効果に明らかな差がなかった。この結果は、第33回日本医療薬学会年会で発表予定である。
3.令和4年度は、健康診査から腎機能を追加して、郵送対象者の抽出を行った。また、点検に関わった薬剤師を対象にアンケート実施し、腎機能の有用性を検討したところ、腎機能表記の有用性が示された。また、腎機能が低下したポリファーマシー患者を対象に、保健師と同行訪問を行い、ポリファーマシーの実態調査のヒアリングを、10名を対象に行なった。サプリメントや健康食品の摂取、地域包括支援センターとの連携等問題点を抽出した。この結果は、第7回日本老年薬学会学術大会で発表する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

1.レセプトデータに基づく介入結果のデーターベース化に関しては、令和4年度、内服薬を9剤以上服用している3566名を対象に、催眠鎮静剤の重複者を除く、3330名の目視点検行い1887名を抽出。最終的に1822名に服薬情報の郵送を行い、さらに薬局で声掛け運動も行い、昨年度24名から本年度は37名が薬局へ服薬情報を持参した。本年度は検診データに腎機能がある場合、腎機能区分を表記することで、目視点検時に参考にした。点検した薬剤師にアンケートを行い、有用性を調査したところ、96.6%の薬剤師が腎機能は要相談の判断に役立つと回答していた。さらに、病名や検査値等の情報も求めていた。また、要相談の判断材料に薬効分類の重複を重要視していたることがわかった。要相談者抽出に関しては、効率化ができてきたが、服薬情報を薬局へ持参する患者数が増えていないため、再度郵送後の薬局での啓発活動を見直す必要がある。
2.岩手県薬剤師会にて、本年度もWeb上にて2回ポリファーマシー関連の講演を行ったためか、トレーシングレポートの提出経験者が昨年に比べ増える傾向にあった。
3.保健師と同行訪問調査を行い、ヒアリングする内容も固まってきたため、標準化の検討を行う。本年度は、訪問者数を増やし、減薬に繋げることができないか検討をする。

Strategy for Future Research Activity

1.薬学的疑義照会事例の収集を計画していたが、疑義照会事例が少ないため、次年度はレセプト点検時に薬剤師が記載したコメントの解析を行う。
2.レセプトデータに基づく介入結果のデーターベース化に関しては、STOPP-J対象薬や腎機能を組み込むことで、服用薬剤の郵送者の目視点検の効率化を行い、薬効分類が重複する薬剤やSTOPP-Jで頻度の高い薬剤をマークすることで抽出精度は上がってきた。しかし、服薬情報を薬局もしくは医療機関への持参率が伸びないため、次年度は持参律を増やす方策を検討する。さらには、服薬情報の単なる郵送だけではポリファーマシー対策としての効果が薄いため、次年度は腎機能が悪くリスクの高い対象者を優先的に抽出し、電話等で積極的に勧奨を行い訪問指導を計画する。しかしながら、訪問事業は、人員不足の点から多くは実践できないため、電話でヒアリングを行い、必要な支援ができないかを検討する。
3. 岩手県薬剤師会と研修会や勉強会を通した薬学的スキルアップの向上は、次年度も後期高齢者の郵送事業に合わせて、講習会を2回開催する。また、服薬情報を薬局に持参しても薬局薬剤師の介入が難しいため、トレーシングレポートの記入の仕方、処方提案のやり方についての研修会を集合型で行い、実践力の強化を行う。

Causes of Carryover

今年度はコロナ感染のため、学会がWeb開催等で現地開催が中止となったため、分担者も含め予定の支出が困難であった。次年度は現地開催が多いため、支出できる予定である。さらに、次年度はポリファーマシー対策を実施している施設(病院)の訪問を予定している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2022

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 重複投与・多剤服用者訪問事業で経験したポリファーマシーの症例報告2023

    • Author(s)
      高橋 寛、菱田理恵、穴見雄一、渡邊幸弘、熊谷明知
    • Organizer
      第7回日本老年薬学会学術大会
  • [Presentation] 後期高齢者の服用内服薬数に影響を与える外的要因の検討2022

    • Author(s)
      高橋 寛、岡﨑 光洋、波多江 崇、熊谷 明知
    • Organizer
      第6回日本老年薬学会学術大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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