2021 Fiscal Year Research-status Report
ユーザとコンテンツの関係性表示に基づく受容性を高める情報検索基盤の構築
Project/Area Number |
21K12147
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
北山 大輔 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 准教授 (40589975)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 情報検索 / 情報推薦 / ユーザインタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
以下の2つのサブテーマに取り組むことで,ユーザとコンテンツの関係性表示に基づく受容性を高める情報検索基盤を構築する.初年度においては以下の内容に取り組んだ. (A) ユーザレビューやテキストを用いたユーザの興味およびコンテンツの特徴表現方式 初年度においては,観光地に関する口コミレビューとそのスポット情報を収集し,口コミレビューをそのコンテンツに関する文書とみなし,各種のコンテンツに対し,適切な特徴表現方法を検討した.具体的には,観光レビューのみならず,映画,料理,投稿動画,商品といった各種コンテンツに関しても検討を開始した. (B)ユーザとコンテンツの関係性の可視化に基づくコンテンツ受容性を高める情報検索 初年度においては,すでに着手しているコンテンツに対する特徴表現を用いて,コンテンツの関連コンテンツ(観光地であれば観光レビュー等)の中からユーザの興味に類似する文章をユーザとコンテンツの関連 性を表すものとして可視化するシステムを構築した.具体的には,観光計画時のユーザのWeb閲覧履歴や,技術調査時のユーザのWeb閲覧履歴に基づき,検索対象のWebコンテンツに対して,どの程度関連するのかによって提示順序を変更するシステムを構築した.これらのシステムを用いて,提示されるコンテンツとユーザ自身が得たい情報の関係を認知できることを実験的に示した.また,Webページの閲覧特性に関する知見を得るために,閲覧,検索インタフェースに関する検討を始めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,コンテンツの特徴表現の検討,関係性の可視化の効果に関してそれぞれのテーマを進めることができているため.また,各テーマに関して,論文誌をはじめ,国際会議,国内研究会での発表を行うなど,予定通りの進捗が得られている.
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Strategy for Future Research Activity |
ユーザとコンテンツの関係性表示に基づく受容性を高める情報検索基盤を構築するために,2つのサブテーマに以下のように取り組む予定である. (A) ユーザレビューやテキストを用いたユーザの興味およびコンテンツの特徴表現方式 より価値判断に適切な特徴表現をえるために,商品レビュー,映画レビューといった各種のコンテンツへ拡張し,汎用的なモデルの構築に取り組む.次年度においては,個々のドメインに取り組みながら共通の特性が存在するかについて検討する. (B)ユーザとコンテンツの関係性の可視化に基づくコンテンツ受容性を高める情報検索 サブテーマ(A)におけるモデルをこのシステムに適応し公開することで,モデルの評価及び,受容性に対する効果の体系化を試みる.次年度においては,初年度のサブテーマ(A)のモデルに関しての評価を中心に進める予定である.
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Causes of Carryover |
コロナ禍に伴い,学会が遠隔開催となったため,旅費へ使用を計画していた予算の使い道がなくなった.この予算の一部は,翌年度に使用予定であった物品やその他の予算へ割り当てて執行したが,全てを割り当てることができなかった.次年度使用額に関しては,当年度の予定通り研究発表旅費,もしくはコロナ禍で変わらずに旅費としての使用が困難な場合,実験のための費用として用いる予定である.
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Research Products
(10 results)