2021 Fiscal Year Research-status Report
Realization of a learning support system for online discussions based on dialogue agents
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21K12154
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
奥原 俊 三重大学, 工学研究科, 講師 (10754468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 孝行 京都大学, 情報学研究科, 教授 (50333555)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | グループ学習 / オンライン教育 / エージェント |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19の拡大により急速にオンラインによる教育が普及してきている。オンラインによるグループ学習では対話を適切に支援する教員の配置が不可欠である。しかし、グループ数が多くなった場合、各グループに教員を配置することが望ましいが、一般に教員数が限られており、実現が困難であることが多い。そこで、本研究では教員が複数の対話エージェントを用いてオンライン議論で学習者に応じた学習支援をする仕組みの実現を目指す。なお、本研究の遂行には学習支援すべき議論内容をいかにしてエージェントに判別させることができるかについての検証が必須である。 本研究を実現するために、以下の3つの項目を実施する。(1)議論の構造化・見える化と指導支援手法の確立、(2)、学習を支援するユーザーインターフェースの開発、(3)評価実験による提案手法の有効性の検証である。 以上を踏まえ、研究の初年度の2022年では、(1)議論の構造化・見える化と指導支援手法の確立に関する調査、及び教員と学生のように立場が異なる人が存在する状況下での意思決定を考慮したモデル化に関する研究を行なった。その成果をまとめ、国際学会2報、論文誌1本の投稿を行なった。2023年度には次のステップとして(2)学習を支援するユーザーインターフェースの開発を行い、その後に(3)評価実験による提案手法の有効性の検証を実施する。また、(3)評価実験では構築した仕組みを実際の教育現場で試験的に運用し、評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響により,直接、教育現場にてヒアリングが困難であったものの、オンラインによるヒアリングが実施でき、教育現場から多くの意見を収集することができた。上記の意見を収集した結果に基づいてモデルやエージェントを構築した。 その成果をまとめ、国際学会2報を発表し、論文誌1本の投稿を行なった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は各研究目標に関して以下のように研究を進めていく予定である。 (1)教員を支援するユーザーインターフェースの開発を実施する。特に議論の構造化・見える化による学習支援手法を(2)の実験で調査するため、オンライン議論において教員が利用し易いユーザーインターフェースの検討を行う。 (2)評価実験による提案手法の有効性の検証をする。本研究で構築した仕組みを実際の教育現場で運用し、評価を行う。評価実験は4人から6人の小グループで行い、学生の対話データから検証する。また、評価実験により、議論構造に基づいたエージェントによる議論支援の有効性を確認する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由はCOVID-19による国際学会などの渡航費用、及び研究代表者の所属している研究機関の移動に伴い、物品購入ができなかったため、予算を翌年度に計上する。使用計画としては、ユーザーインターフェースの開発や評価実験で得たデータの分析に用いる物品の購入に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)