3Dゲルプリンターによる経皮的結石破砕術のトレーニングキット開発と手技の獲得

2022 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 21K12161
• Research Institution: Jichi Medical University
• Principal Investigator: 山崎 正博 自治医科大学, 医学部, 助教 (10790925)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 古川 英光 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (50282827) ; 藤村 哲也 自治医科大学, 医学部, 教授 (50376448) ; 川上 勝 山形大学, 有機材料システムフロンティアセンター, 准教授 (70452117) ; 高山 達也 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学病院, 教授 (90324350)
• Project Period (FY): 2021-04-01 – 2024-03-31
• Keywords: トレーニングキット / 経皮的尿路結石破砕術 / ハイドロゲル

Outline of Annual Research Achievements

ハイドロゲルと3Dプリンターを用いて実際の経皮的結石破砕術に近いトレーニングキットを開発することに成功した。
伸縮性のある素材を使用することで経皮的結石破砕術・経尿道的尿路結石破砕術に必要な腎盂の拡張・収縮が実現できる腎臓を作成できた。また、水分を多く含むハイドロゲルであるためトレーニングキットの表面から超音波を当てた際、実際の人間のように腎臓・腎盂の輪郭が確認できることがわかった。
さらに着色剤を使用することで腎盂尿管に内視鏡を挿入し腎盂を観察することもできるトレーニングキットになった。これらの特徴を備えたnon-biologicalなモデルは報告されたことがなく、非常に新規性の高いモデルとなり現在論文執筆中である。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

難しいと考えられていた経皮的尿路結石破砕術のトレーニングキットを開発することができたと考えている。現在、その評価を行い論文執筆を行っている。
今後この評価をもとに軽微な修正を行いながら実臨床のトレーニング・シミュレーションを行えるように個別にトレーニングキットを作成する予定である。

Strategy for Future Research Activity

トレーニングキットの評価をもとに軽微な修正を行い実臨床へ向けての応用を行っていく。またトレーニングキットならではの若手医師へのトレーニングも同時並行で行っていく。

Causes of Carryover

模型の開発よりも量産を行う方が金額がかかる予定である。
現在模型の開発は終了し、トレーニングキットを量産し、多くの若手医師にトレーニングしてもらう予定である。そのため本年度よりも次年度のほうが金額がかかると想定した。