2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K12171
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
岡田 信一郎 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 講師 (60271756)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教育支援システム / 反復学習 / 学習間隔 / データベース教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、学習間隔に応じた得点計算法をリレーショナルデータモデル演習システムへ実装し、実際の授業で運用、データの収集を行った。学習者の同意を得て収集したデータは、学習履歴が59名分4261件、アンケート回答が44名分、定期試験の該当分野の得点率が60名分である。基本的なデータ集計では、学習間隔を1日以上空けた反復学習の回数が、当該手法導入前に比べて増加していることが確認されている。アンケートの回答にも当該手法の適用に対し肯定的な意見が見られる。 また、すでに当該手法を実装済みのSQL実習支援システムについて、継続的な運用データ収集を行った。学習者から同意を得て収集したデータは、学習履歴が56名分7461件、アンケート回答が51名分、定期試験の該当分野の得点率が61名分である。当該手法を適用していない2018年度と適用した2019年度の間には学習間隔を空けた学習の回数に差が見られるが、2019年度から2021年度では大きな傾向の変化は確認されなかった。したがって、2018年度と2019年度の差は、単なる年度の違いによる差ではないと考えられる。なお、アンケートの回答については、SQL実習支援システムでも当該手法に肯定的な回答は多く見られる。ただし、今回は間隔を空けすぎたときに得点が低下することに不満が挙げられていた。 現在のところ、SQL実習支援システムとリレーショナルデータモデル演習システムへの当該手法適用に対する学習者の反応は概ね同じと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響でキャンパスが閉鎖になり、研究室内のサーバを直接操作することができない期間が一カ月以上あった。ソフトウェアの改修・テストがこの期間に重なり、それらの作業が大幅に遅れた。さらに、既存設備の故障により、サーバ構成の変更を余儀なくされた。復旧そのものにも時間がかかった上に、URL変更に気づかずサーバへアクセスできない被験者(学習者)への対応に追われることになった。 その結果、データの収集までは予定通り実施できたが、データの集計は最低限となり、詳細な分析には着手できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
実際の授業での運用を継続し、運用データの収集を行うとともに、データの詳細な分析を行う。とくに学習間隔の傾向については、これまではすべての学習履歴をまとめた分析のみであったが、今後は学習者毎に分析を行う予定である。この分析にもいくつかの種類が考えられており、第一に間隔を空ける傾向がある学習者と空けない傾向にある学習者の違いの検証が挙げられる。第二に一人の学習者の学習履歴の中にも間隔を空けているときと空けていないときが混在していることがあるため、その状況の分析と原因の考察が挙げあられる。また、複数年度のデータを用いて、年度間の違いとその原因についても考察を深める予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、学会発表をオンライン参加1件としたため、旅費を使用しなかった。2022年度は学会発表回数を増やし、現地参加したいと考えている。
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Research Products
(1 results)