2021 Fiscal Year Research-status Report
Science-based targets for material use in line with the Earth's carrying capacity
Project/Area Number |
21K12344
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
渡 卓磨 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環領域, 研究員 (10845811)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 物質フロー / 脱炭素 / 科学的目標 |
Outline of Annual Research Achievements |
地球の環境容量と整合的な資源フロー・ストック・生産性目標の開発に向けて、本年度は6種の主要金属(鉄鋼・アルミニウム・亜鉛・鉛・ニッケル)を対象とした世界規模でのシミュレーションモデルを開発した。 開発したモデルを用いて、世界各国・地域における過去110年間(1900~2010年)の金属利用の実態を解析し、日本を含む高所得国の経済活動は、現在、一人当たり約12トンの金属ストックに支えられている一方、世界平均は約4トン、低所得国は1トンにも満たないことを明らかにした。これは、金属利用における国際的不均衡性を意味し、本研究によってその具体的レベルが定量化された。 加えて、脱炭素社会への移行に伴うGHG排出制約と整合的な素材生産・利用量の同定を試みた。これにより、生産側技術の開発と並行して、現在よりも少ない素材生産・利用量で、住居や移動、通信といった基本的ニーズを充足するための脱物質化の必要性を確認すると共に、その具体的なレベルとタイミングを明らかにした。本年度に確立した手法は、今後複数の環境容量・素材を加味したモデル構築の基礎となるものである。 研究成果は、学術論文としての発表に加えて、一般向けの動画としても発表することで、研究成果の新たな発信・社会対話方法を模索した。また、複数の企業・団体との議論を通して、研究成果の直接的な発信と活用の基礎を構築することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデル開発・解析・論文発表の全てにおいて概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は水や土地、大気汚染等の複数の環境容量を加味したモデルへの拡張を実施すると共に、コンクリートや木材、プラスチックといった複数素材への適用を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究成果の発信(オープンアクセス費)に利用する。
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Research Products
(21 results)