2021 Fiscal Year Research-status Report
A Study on Sorting City Waste and Effectiveness of the Policy in China
Project/Area Number |
21K12372
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
北川 秀樹 龍谷大学, 政策学部, 教授 (60360252)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
何 彦旻 追手門学院大学, 経済学部, 准教授 (10744021)
金 太宇 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (10793945)
知足 章宏 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 准教授 (90525156)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 都市生活廃棄物 / 分別 / 政策 / 中国 / 台湾 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルスの感染拡大により、予定していた中国現地でのインタビュー調査は実施できなかった。また、国内での対面の研究会開催も困難な状況であった。このため、文献調査に加え、現地研究者に発表を依頼してオンライン研究会を開催することにより、中国、台湾の現地の研究者との意見交換を行い、現地での状況を把握することに努めた。他方で、生活廃棄物処理・リサイクルをめぐる法政策の制定、施行などの制度の最新状況は公表されている文献等から一定程度把握することができた。 2017年に国務院は「生活ごみ分別制度実施方案」を策定し、全国の46の重点都市においてごみ分別を強制的に実施することを打ち出し、リサイクル率を35%に引き上げるとともに、2020年までに先進的なモデルを作ることとした。公表されている資料からは沿海部先進都市を中心に、概ね生活廃棄物の分別が順調に進展しているものと考えられる。特に沿海部の上海市、北京市、杭州市、アモイ市は全国の中でも進んでおり、その状況を公表資料から把握した。法政策の実施では、中央政府が指示を出し、地方政府で実践、その結果を中央に報告し、一定の修正を加えて法政策として制定するという中国式の政策実施方式の特徴が確認できた。ただし、生活廃棄物の減量、リサイクルなどの分別の実施効果がどの程度挙がっているのか、また、分別・リサイクルに携わる政府、受託企業、住民などの役割と課題については十分に把握できなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大により、中国、台湾での関係者に対するインタビュー等、現地調査が実施できなかった。また、ウェブアンケート調査については検討段階に止まっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
項目を絞ってのウェブアンケート調査の実施 上海、厦門、西安などでの関係者に対するインタビュー等現地調査の実施 比較対象としての台湾の分別政策、実施状況の把握
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大により予定していた中国現地での調査、ワークショップの開催、関係者によるインタビュー調査が予定通り実施できなかった。このため次年度にこれらの実施を目指すほか、ウェブアンケート調査の内容について検討し、実施を目指す。
|
Research Products
(9 results)