2021 Fiscal Year Research-status Report
The Asia-Pacific War and International War Mobility: Trans-national/regional history of War Evacuees from the Asian Region to Australia
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21K12393
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小林ハッサル 柔子 立命館大学, グローバル教養学部, 准教授 (80793885)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | War mobilities / Pacific War / Transnational History / Asia and Pacific Region |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アジア・太平洋における移動・移民の歴史を通じて太平洋戦争の歴史を再検討する必要性を論じている。国際移動・移民を通じてこれまで国民国家に還元されがちであった戦争の歴史を、トランスナショナルな視点から捉え直す可能性を開くのが本研究の目的である。 今年度は7月にオーストラリアの共同研究者と共に、オンライン国際ワークショップを開催し、研究の国際発信を行う。ニュージーランド、オーストラリア、日本、イギリス、アメリカから参加する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度はオーストラリアは非常に長期間にわたるロック・ダウンを実施した関係上、大学図書館、古文書、また図書館も閉鎖を余儀なくされた。このため、本プロジェクトも大幅な影響を受け、調査実施を行えなかったため、大幅な停滞状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度はコロナの状況は大幅に改善されたことから、調査を再開し、研究の進展を図りたい。オーストラリアの国立公文書館での調査を再開する。 また、今年度は大きな2つの目標がある。まず、第一に国際オンラインワークショップを成功させることである。第二に、このワークショップの成果をまとめ、学術雑誌の特集号として掲載する目処をつけ、国際的な発信の成果に結びつける。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため研究調査を進めることができなかったため、次年度への使用になった。2022年度は、コロナ禍も収束しつつあることから、オーストラリア国立公文書館での調査を再開し、公文書館の一次史料のコピー、渡航費、滞在費などに予算を使用する。また、分析モデルを再差するために、関連の最新文献を購入することに使用する予定である。
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