2021 Fiscal Year Research-status Report
インドネシア人帰還移民の再統合における労働経験の意味-移住先での労働者層別分析
Project/Area Number |
21K12395
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
中谷 潤子 大阪産業大学, 国際学部, 教授 (20609614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 恵子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究所, 特任講師 (50615135)
山口 裕子 (山口裕子) 北九州市立大学, 文学部, 教授 (70645910)
北村 由美 京都大学, 附属図書館, 准教授 (70335214)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 移住労働 / ジャワ |
Outline of Annual Research Achievements |
フィールドワークを中心とする研究プロジェクトであるが、コロナ禍で渡航がかなわず、予定どおりにはいかない滑り出しであった。 メンバー全員での活動としては、初年度ということで、まず顔合わせのミーティングをZOOMで行った。その際、日本国内でインドネシア移住労働者のコミュニティや意欲的な受け入れを行っているところに調査に行く計画を立てたのだが、緊急事態宣言の発出などにより実現しなかった。 それでその後、ZOOMにて定期的に読書会をしてきた。まず、『外国人看護師:EPAに基づく受入れは何をもたらしたのか』で日本への移住労働者受け入れの1つともいえるEPA受け入れについての知識を深め、議論をした。続いて、"In Sickness and In Wealth: Migration, Gendered Morality, and Central Java"で緻密なフィールドワークに基づいた内容について、時に批判的に読み進めた。そして"Departing from Java: Javanese Labour, Migration and Diaspora"ではジャワからの国内移住労働と世界各地への移住労働についてを知った。 インドネシア国内の移住労働政策について知ることができたのは、メンバーにとって新たな視点を与えることにつながったといえる。レジュメを作成して、複数で同じ本をしっかり読みこむということは、逆にコロナ禍でなければできない貴重な経験でもあり、意味のあることだった。 これらを踏まえて、2年目にはオンラインか対面かは未定であるが招待講演なども考えたい。また言うまでもなく、状況が許せば現地調査をしていきたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍でフィールドであるインドネシアへの渡航、現地調査がかなわなかったため、予定どおりには進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
インドネシア人移住労働者の帰国後について調査することが本来の目的であるが、渡航ができるまでは、日本で現在移住労働者として働いている人を対象に調査をしていこうと考えている。
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Causes of Carryover |
海外での現地調査がかなわないため、交付額を消化することができなかった。
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Research Products
(3 results)