2022 Fiscal Year Research-status Report
インドネシア人帰還移民の再統合における労働経験の意味-移住先での労働者層別分析
Project/Area Number |
21K12395
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
中谷 潤子 大阪産業大学, 国際学部, 教授 (20609614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 恵子 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (50615135)
山口 裕子 (山口裕子) 北九州市立大学, 文学部, 教授 (70645910)
北村 由美 京都大学, 附属図書館, 准教授 (70335214)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 移住労働 / ジャワ / 再統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
フィールドワークを中心とする研究プロジェクトであるが、コロナ禍でなかなか渡航がかなわなかったが、2年目は少しずつ、調査も始められるようになった。 メンバー全員での活動としては、9月と2月に対面での研究会を行った。また1年目に引き続き、ZOOMにて定期的に読書会をしてきた。これによって、メンバーと科研の芯が形成されたともいえ、特に"Reintegration Strategies"での再統合分析が、本科研での最終的なまとめにもつながるという見解を得た。 フィールドワークとしては、早くもインドネシアでのフィールドワークを再開したメンバーもいる。そして代表者ともう一人は台湾調査を行った。台湾での移住労働者の再統合支援の実態から、日本との比較、移住労働者と技能実習生という受け入れ態勢の違いとそれがもたらす様々な影響を感じることとなった。また、メンバーのうち3人で、インドネシア在住の送り出し機関勤務経験者へのオンラインインタビューも行うことができた。 このように徐々に当初の目的を遂行するための調査が始まる中、2月の研究会では、他の再統合科研との合同研究会も行うことができた。同じくインドネシアをフィールドとした個々の研究内容をシェアすることで、3年目に向けての方向性を明らかにし、さらなる研究の発展の可能性を見出すこともできた。 次年度は、是非学会での成果発表、またはセミナー開催を実現させたいと考える次第である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インドネシアでの現地調査が思うように進んでいないため、予定通りに進んでいるとは言えない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
現地調査が再開され、これまでの読書会で得た見地とともに、調査結果を早速にかたちにしていく。
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Causes of Carryover |
コロナによる現地調査の遅れから次年度使用額が生じている。今までの遅れを取り戻すべく現地調査を計画しているので、その際に使用する予定となっている。
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Research Products
(7 results)