2021 Fiscal Year Research-status Report
The Making of the "Asian Americans": The Relationship between the Japanese and the Chinese in Postwar Northern California
Project/Area Number |
21K12411
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
深町 英夫 中央大学, 国際経営学部, 教授 (00286949)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | アジア系アメリカ人 / 日系人 / 華人 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、海外渡航の困難な状況が続くと予測されたため、国内における資料収集を先行させ、具体的には国立国会図書館において、日本語新聞『日米時事』『北米毎日新聞』の1940~50年代分を閲覧する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、いわゆる感染の第5・6波の影響によって図書館の利用が制限されたことなどにより、1940年代分の閲覧を行なうにとどまった。ただし、閲覧した資料については、整理・分析を順次進めている。 また、年度末の2~3月にサンフランシスコへ渡航し、(1)Stanford University, East Asia Library、(2)University of California, Berkeley, Ethnic Studies Library、(3)Japanese American National Libraryにて、中国語新聞《太平洋週報》《金山時報》《少年中國晨報》、および英語新聞San Francisco Chronicle等を閲覧する計画も、いぜんとして海外渡航が困難であるため実現するには至っていない。 ただし、この研究課題に関する最初の論文として、「ぎこちない隣人--1970年代初頭サンフランシスコ湾区の日系人と華人」を、中央大学人文科学研究所の『人文研紀要』第98号に発表した。これは本研究の課題である、戦後北カリフォルニアの日系人と華人の関係を通じて、アジア系アメリカ人の形成過程を論じた、日本のみならず世界の学界においても、ほぼ最初の論考であると考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行が長期化しており、国内においても図書館の利用が制限されており、また海外渡航がきわめて困難であったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響は長期化しているが、さまざまな社会活動は徐々に回復しつつあるため、国内における資料調査を今後はより効率的に行なう予定である。 海外渡航は依然として容易ではないが、可能な限りサンフランシスコへ渡航して、現地における資料調査を実施したい。ただし、これが困難である場合は、上記の図書館と連絡・交渉して、資料のマイクロフィルムの購入を検討する可能性もある。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症により、研究活動に大きな影響があったため。
|