2023 Fiscal Year Research-status Report
The Lifetime of Okinawan women who married Filipino soldiers and civilians after the war.
Project/Area Number |
21K12433
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
下地 紀靖 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (20634819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐和田 重信 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (00614455)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 沖縄女性 / フィリピン移住 / フィリピン人軍人・軍属 / フィリピン人との婚姻 / アジア・太平洋戦争 / 沖縄の戦後史 / フィリピン生活 / 沖縄への帰住 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦後の沖縄の混乱期にあって米軍統治下で米軍に従事していたフィリピン人と婚姻後、フィリピンに渡った沖縄女性たちを研究対象としている。研究目的として、沖縄女性たちのフィリピンへの移動前後の状況、そしてフィリピンへの移動の実態を、文字資料と体験者の証言を用いてその特質を明らかにすることである。 初年度は、主に文献資料、公文書、女性たちの証言の分析による、その沖縄女性たちがフィリピン人男性と出会い、沖縄で生活する歴史的な背景について明らかにしてきた。 2年目は、沖縄女性たちの婚姻前後の生活とフィリピンへの渡航の状況について、公文書、渡航証明、女性たちの証言、書類より考察した。ここでは、沖縄からフィリピンへの渡航について沖縄での出入域においては、琉球政府の出入国管理制度以外に、米国民政府が大きな影響力を行使していた実態も浮かび上がってきた。 3年目は、フィリピンでの生活における「フィリピン移住後の戸惑い」「沖縄県人どうしとの繋がり」「フィリピン沖縄県人会」「フィリピンの生活の中での保健医療情報」の状況などについて、フィリピン在住沖縄女性や沖縄県内に帰国後の女性たちを中心に聞き取りを進めてきた。同時に移住後から現在に至る社会情勢の変化や日本との関係、フィリピン沖縄県人会の活動について、諸関係書類、フィリピン内での資料探索を中心に行っている。 また沖縄女性たちの帰住後の沖縄での生活、子どもたち(2世)の生活と戸籍問題についても、確認、検証を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度前期までは、新型コロナ感染症による現地でのフィリピンの調査、活動制限とフィリピン渡航不可能な状態が続き、ようやく、2023年8月より、現地調査に着手し始めたが、資料、聞き取りが必要である。女性たちの高齢化と状況把握、学内事情による渡航のタイミングがあわず現地調査が難航していた。しかし、県内在住沖縄女性たちからの協力もあり、少しずつ検証が進展しつつある。本年度は、8月~9月にフィリピンでの調査を効果的に行い、フィリピンでの生活状況の実態について深めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度~3年目は、沖縄県内の資料及び聞き取りによる分析により、その歴史的な背景について明らかにしてきた。具体的には、戦後沖縄におけるフィリピン人男性が米軍の要請に応じて沖縄に来ることになった経緯と沖縄での労働環境とその変遷について、検証を進めてきた。また、沖縄女性たちのフィリピンへの渡航の状況について県内の公文書館等の蓄積文献と沖縄県内に住む対象者への聞き取り調査を行ってきた。また、フィリピンでの生活の状況における聞き取りにおいても、県内の沖縄に帰住する沖縄女性たちからの聞き取りを合わせながら、フィリピンでの生活の状況が明らかとなってきた。 本年度は、8月~9月にフィリピンでの調査を効果的に行い、フィリピンでの生活状況の実態について追及し深化していきたい。また、これまでの研究成果をもとに、研究発表、投稿等により、成果を表していきたい。
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Causes of Carryover |
令和5年度前期までは、新型コロナ感染症による現地でのフィリピンの調査、活動制限とフィリピン渡航不可能な状態が続き、ようやく、2023年8月より、現地調査に着手し始めたが、資料、聞き取りが必要である。女性たちの高齢化と状況把握、学内事情による渡航のタイミングがあわず現地調査が難航している。 県内在住女性たちからの協力もあり少しずつ進展しつつある。本年度は、8月~9月にフィリピンでの調査を効果的に行い、フィリピンでの生活状況の実態について深めていく予定である。また、研究成果として論文投稿を予定している。
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