2022 Fiscal Year Research-status Report
地域観光MaaSモデルの構築とそれを通じた観光地域経済循環シミュレーションの検討
Project/Area Number |
21K12465
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
梶田 佳孝 東海大学, 建築都市学部, 教授 (30284532)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平沢 隆之 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60415023)
田中 伸彦 東海大学, 観光学部, 教授 (70353761)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 観光MaaS / 着地型観光 / 経済効果 / 観光案内 |
Outline of Annual Research Achievements |
観光経済圏の特定と観光客動態把握が容易な地方観光地域である高知県東部地域を対象として、前年度に対象地域の地域観光資源を観光情報データベースから抽出し、対象地域の公共交通状況や現地案内サービスの現状を現地視察により確認し、交通・観光案内の課題を整理をした。その成果をもとに、今年度は、10名程度のモニタ被験者に対し、インターネットや観光案内雑誌を利用して、対象地域での2泊3日の観光スケジュールを作成してもらう実験を実施した。実験により、個人の嗜好によるインターネットでの観光情報の収集の仕方や観光地、宿泊先、移動手段などに関する情報収集のし易さやわかりやすさなどをインターネットによるアクセス時間の計測やアンケート調査結果をもとに、分析することにより、観光、移動手段情報の提供方法の課題を検討した。 次年度以降は、消費行動も考慮した観光行動の被験者実験を実施する。取得データから観光地の消費行動と案内情報利用状況とアンケート調査による利用者満足意識分析する。その結果をもとに、抽出した地域観光資源と紐づけながら、MaaSを考慮した観光交通案内ツールを検討する。さらに、MaaSツール情報の提供による行動経路、交通流シミュレーションを用いた対象地域の交通状況分析、消費行動モデル化の観光地域MaaSシミュレータを構築する。また、シミュレータを用いながら、地域全体の観光の経済効果計測の行う地域経済観光統合モデルを構築する。代替観光資源への訪問シナリオと代替案内情報を活用するシナリオを構築したシミュレータに適用した定量評価により、観光事業者と交通事業主体とからもたらされる現地関係者の経営改善シナリオを導く予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、対象地域への現地視察の日程が遅れたのに伴って、事前の実験準備が長引き、実験の開始時期が遅くなったため
|
Strategy for Future Research Activity |
実験開始が遅れているものの、必要なデータの入手は順調に進んでいる。今後は、対象地域への訪問回数を増やすとともに、次の段階の実験の準備や実施を早急に進める。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、研究対象地への出張が遅くなり、実験の準備も遅れ、必要な実験の一部しか実施できなかったため、次年度使用額が生じた。次年度で実験を行うため、次年度で支払う予定である。
|