2023 Fiscal Year Research-status Report
アートツーリズムの深化拡充に向けたアート受容の実態と環境創造に関する民族誌的研究
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21K12466
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
山田 香織 東洋大学, 社会学部, 講師 (50731832)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アートツーリズム / アート的なるもの / 地域芸術祭 / 瀬戸内国際芸術祭 / 受容 |
Outline of Annual Research Achievements |
瀬戸内国際芸術祭2022期間中に、会場となった二つの離島で実施した来訪者アンケートのうち、一方の島で収集したデータを整理・分析し、論考として公表した。アンケートではいくつかの設問を設けたが、この論考では、鑑賞作品とその評価に注目した。考察にあたっては、研究代表者である山田がこれまで同地で観察してきた、作品/アーティストと地域住民のかかわり、作品制作のプロセス、作品がもつ「ものがたり」にも目配りし、これらを補助線としながら鑑賞者のアート受容の様相の一端を解明することに挑戦した。 今年度はこのほかに、瀬戸内国際芸術祭2022においてアート的な活動に関与していた人びとに聞き取りを行った。また、これまでは、同芸術祭開催地のなかでも粟島とその周辺でみられるアート(的)ならびにアートツーリズム(的)活動にフォーカスして調査をすすめてきたが、周辺他島(小豆島、直島など)でみられる新たなる実践についてもフィールドワークと聞き取りをおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに調査をおこなうことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度であることから、研究成果の公表に注力する計画である。そのために、すでに収集したデータの整理分析をおこなう。成果公表に際しては、データ提示に加え、理論化や理論再考にも取り組みたい考えている。理論化のための作業はあまり進んでいないため、ここに多くの時間を割く予定である。
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Causes of Carryover |
年度末に実施した調査出張の費用が当該年度予算を若干超過することとなり、事務担当者の判断で、次年度初めに一括の清算手続きをすることになったため。
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