2023 Fiscal Year Research-status Report
spatiotemporal analysis of various risks while traveling based on a huge amount of tweets
Project/Area Number |
21K12484
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
倉田 陽平 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (50585528)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ソーシャルビッグデータ / 旅行満足 / 臨時休業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題において人々の旅行中の失敗談をツイッター上で収拾する中で,旅行の失敗は必ずしも悲壮的なものではなく,しばしば旅程変更による偶然の幸運や発見につながり,そのことがしばしば喜ばしく語られているという意外な事象に気づかされた.そこで,当初の研究計画から一歩離れ,スピンオフ研究として,学生と協働で「どのような状況において,人々の旅行の失敗は喜びへと転化しうるのか」について深掘り研究を行った.意図せず旅行できなかった経験のある人々とその旅行に対する不満度についての質問紙調査を統計解析した結果,旅行目的が限定的で無い(旅行することがまず重要)場合や同行者がいない場合に旅行の失敗への不満が抱かれにくい傾向を見出した.後者は,意図せぬ状況を独力で乗り越えたという自己実現によって説明できる.また,観光提供者側にとって臨時休業せざるを得ない際は,代替訪問先の提示をするだけでコストをかけずに不満回避策になることを提案した.この研究成果を観光情報学会研究発表会にて報告した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初予定していなかった追加課題を発見し,それについての研究を遂行することに成功した.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度はスピンオフ研究によって方向性がぶれたため,本来の計画の方向性に近づくように軌道修正する.
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Causes of Carryover |
研究発表咲としていた学会が想定していた北海道より近場の名古屋となったため旅費に多額を必要とせず済んだため次年度使用額が生じた.ツイートの発信地種別がリスク分類に関連付けさせることができる可能性が見えてきたため余剰額はGoogle PlacesAPIへの支払いに充てて,研究を深化させる.
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