2021 Fiscal Year Research-status Report
今まさに日本から消滅せんとする雨水生活映像化による離島振興策
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21K12552
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
近藤 晶 福井工業大学, 環境情報学部, 准教授 (70550606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 利浩 福井工業大学, 環境情報学部, 教授 (60279396)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 離島振興 / 映像 / 雨水活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
【具体的内容】 今年度の主な研究内容は研究対象地域である赤島島民への研究趣旨説明と撮影予定場所の詳細な調査、撮影機材のテストを予定していた。しかしながら、COVID-19の影響により島への入島制限があり直接赤島に訪問し活動を行うことが困難な状況となった。このことから、360度カメラを島民へ郵送し、撮影手順を書面と電話で説明することによりその代替とすることを試みた。最も若い島民であるM氏の協力もあり360度カメラを撮影予定場所へ設置することはできたものの、テスト撮影に至ることができなかった。360度カメラを用いた撮影者不在の記録手法は観測者効果を低減することができる有効な手法であることから、撮影手順の見直しなど手法の改良を進めている。また、共同研究者らと雨水を原水としたボトル飲料の開発Projectを新たに発足させ、今年度は数百本程度の製造を試験的に行った。本プロジェクトの集水からボトリングに至る全工程を映像で記録することで、雨天時の撮影を想定した撮影手法の検証と確認や、赤島以外の雨水活用事例の収集を行った。 【異議・重要性】 前述の通り360度カメラを用いた撮影者不在の記録手法は観測者効果を低減することができることが見込めることから、この撮影手法を検討することは非常に意義のあることだと言える。また、本来長時間の接触が必要となる撮影行為を、コロナ禍により最低限の接触で実現させることは今後の様々な状況での撮影に応用が見込まれる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
雨天時の撮影手法の検証と確認や360度カメラを用いた撮影手順の改良などを進めたが、COVID-19の影響により現地への訪問が限られ、予定していたテスト撮影実施に至ることができなかった。これらのことから対人を伴う活動面で不十分な点が残る結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はCOVID-19の状況に注意しつつ可能な限り赤島へ訪問し撮影の実現を実施したい。訪問時には撮影のレクチャーを行うことで、島民自身による撮影を実現させる。島民との電話等での連絡は継続しており、対面での接触が限られる中でも島民との信頼関係は維持していく。
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Causes of Carryover |
COVID-19による移動の制限から当初計画していた旅費から大きく減少することとなった。代替として実行可能な手法を検討するために撮影周辺機材を購入したが、次年度使用額が生じる事となった。 翌年度はCOVID-19の状況を注視しながら現地への訪問を積極的に進める。
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