2023 Fiscal Year Research-status Report
健康長寿社会のための筋骨格モデルにもとづくエクササイズのGUIデザイン
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21K12557
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Research Institution | Hyogo Prefectural Institute of Technology |
Principal Investigator |
平田 一郎 兵庫県立工業技術センター, その他部局等, 上席研究員 (80470243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 航 兵庫県立工業技術センター, その他部局等, 主任研究員 (60632742)
後藤 泰徳 兵庫県立工業技術センター, その他部局等, 専門研究員 (70470242)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 健康経営 / 筋骨格シミュレーション / 代謝エネルギー / ウェラブルデバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究では、筋活動量を可視化する方法として筋骨格シミュレーションモデルを活用することを検討してきた。さらに、筋骨格シミュレーションモデルに反映させるための動作姿勢を推定する方法として、撮影した動画データをもとに人の動作姿勢(ボーン)を推定する方法についても検証し、動作姿勢のデータ構築の可能性について検討してきた。蓄積した姿勢データとリアルタイムに計測した姿勢データを関連付けてフィードバックさせる方法として、日常動作をメンタルモデルダイアグラムの手法を用いて分類した。 今年度は、ウェラブルデバイスを活用して日常の筋活動量をシミュレーションする方法について検討した。この方法により、動画撮影が難しい環境でも活動量を計測できる上、長期的な記録・分析も可能となる。最初に、ウェラブルデバイス(スマートウォッチ)により移動時間や停滞時間、歩数、階段を上った階数などのデータを取得し、動作を分類した。次に、分類した動作をそれぞれ筋骨格シミュレーションモデルを用いて代謝エネルギーを計算した。その後、ウェラブルデバイスで取得したデータと各動作のシミュレーション結果を対応づけた。これにより、日中における代謝エネルギーを部位ごとに比較・可視化することができるようになった。日中の代謝エネルギーを試算できるようになったことにより、運動不足や摂取エネルギーの過不足について注意喚起を促すことも可能となった。今後は、筋活動量や代謝エネルギーをGUIに反映させて可視化する方法について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウェラブルデバイスを活用して日常の筋活動量をシミュレーションする方法について検討することにより、今までよりも日常動作の計測が容易となった。その反面、当初から計画していたGUIデザインの着手が遅れており、次年度中に作業を完成させる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ウェラブエルデバイスを用いて日中の動作を簡易的に計測し、予め計算した代謝エネルギーや筋活動量と紐づけることで、日中の代謝エネルギーを部位ごとに可視化することができるようになった。今後は、これまでに検討してきた「日常動作の計測データ」をユーザにどのように示すのが最適であるか検討する。
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Causes of Carryover |
次年度に研究発表を予定しており、それに使用する学会参加費および旅費として確保している。
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