2022 Fiscal Year Research-status Report
高次脳機能障害者の自立を促進させるピクトグラムの視覚的理解に関する評価法の開発
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21K12575
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
時田 春樹 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30804108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福永 真哉 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00296188)
野宮 謙吾 岡山県立大学, デザイン学部, 教授 (20316128)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ピクトグラム / 視覚的理解 / 高次脳機能障害 / 視覚認知 / 視空間認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
高次脳機能障害者のデーターを広く収集していくにあたり、福祉および介護分野に精通している研究分担者を追加した。さらに、データ収集に使用するピクトグラムの刺激図の選定や研究指導を得るためにデザイン分野に精通している研究分担者を追加し、高次脳機能障害者のデーター収集で使用する40個のピクトグラムの選定を行った。また、研究対象として、介護保険領域における要支援者や要介護1・2の者を新たに追加した。研究分担者と連絡を取りながら、被験者候補者に研究説明を行い、データ収集の協力を仰いだ。 客観的なデーターの収集および分析にあたり、視線計測器を用い、数回のテストを実施した。 国内外の視覚的認知および視空間認知に関する高次脳機能検査を調査し、ピクトグラムの視覚的理解に関する検査作成のための情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた高次脳機能障害者のデータ収集の準備を行うことができたため、研究はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
ピクトグラムの視覚的理解に関係のある高次脳機能を明らかにするため、また、ピクトグラムの視覚的理解に関する評価法の試案を作成するために、高次脳機能障害者や健常大学生を対象にデータ収集を進めていく予定である。データ収集に関しては、研究代表者1名のみで行う。また得られたデーターに関して、研究分担者と協力して分析を行い、学会発表や論文化の準備も進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の拡大により、高次脳機能障害者または介護保険領域の要支援者、要介護1・2者のデーター収集の計画が中止または延期となったため、旅費や謝金の使用が無かった。 研究費については、実際のデータ収集時に必要な各種高次脳検査用紙や文房具、データーの保管や分析に必要なパソコンハードディスクやパソコン周辺機器、さらに各学会発表時に必要となる旅費などに使用する計画である。
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