2021 Fiscal Year Research-status Report
変形性膝関節症に対する水中運動による筋力強化は本当に有効か?
Project/Area Number |
21K12634
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
出家 正隆 愛知医科大学, 医学部, 名誉教授 (30363063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤尾 真知子 愛知医科大学, 医学部, 講師 (20593891)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 変形性膝関節症 / 水中運動 / 筋力訓練 / 運動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
変形性膝関節症に対する運動療法として水中運動は広く用いられる。しかし水中での負荷強度の設定が課題とされている。我々は水中でも使用可能な測定装置を用いて水中運動の評価方法を確立し、それらを用いてエビデンスを構築し、膝関節周囲筋の筋力増強に適したトレーニング方法を立案することを目的として研究に取り組んでいる。 本年度は水中での測定方法の確立を目指し、様々な機器を用いて水中動作の測定検証を実施した。結果として、水中で使用可能な表面筋電計を用いて、様々な動作において下肢筋の筋活動を正確に測定することができた。またこれらは水中カメラと同期することも可能であり、動作時の筋活動を詳細に検証できる。これにより陸上で実施した運動と水中での運動を同じように測定でき、比較することが可能となった。 このことにより、第一の目標である水中運動に関するエビデンスの構築が可能な状態となった。今後、効果的なトレーニング方法を立案し、効果検証を行うための準備が整ったことを考慮すると、重要な成果である。 また水中運動の効果検証としては、疼痛や日常生活困難感の聴取、下肢筋力の計測、歩行速度等運動機能の計測を予定している。現在、地域高齢者や変形性膝関節症患者を対象にこれらのデータ収集を実施している。結果として、変形性膝関節症患者は地域高齢者と比べ、筋力や日常生活での活動量が低下していることが明らかとなった。また変形性膝関節症患者の中でも重症度の高い患者は筋力や日常生活での活動量がより低下している。こられのデータをもとに、水中動作の筋活動データと合わせて水中運動の効果検証を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
水中での筋活動の計測装置の開発、調整に難渋していた。しかしこの問題は解消されたため、2022年度は実際の測定に取り組むことが可能であり、今後研究は進む予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
水中で実際に筋活動の測定を進めていく。
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Causes of Carryover |
適切な表面筋電計の調整・設定に時間を要し、実際の患者測定に難渋したため。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] The Cut-off Value of Physical Activity for Undergoing Total Knee Arthroplasty in Patients with Knee Osteoarthritis2021
Author(s)
Takuya Okamoto, Tatsunori Ikemoto, Hirofumi Miyagawa, Tomohiro Ishida, Machiko Akao, Takuya Takata, Kyosuke Kobayakawa, Yuki Yamanashi, Masayuki Inoue, Yuichiro Nakaso, Takahiro Ushida, and Masataka Deie
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Journal Title
Hearthcare
Volume: 9
Pages: -
Peer Reviewed / Open Access
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