2023 Fiscal Year Annual Research Report
2D eyelids pressure measuring system using sucrose coated contact lenses
Project/Area Number |
21K12663
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
初澤 毅 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (70272721)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 眼瞼圧2次元分布測定 / 砂糖スクロース膜 / 擦過試験 / 画像測定系 / 膜厚減少検量線 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに動物実験により眼瞼圧分布測定の原理を確認したので,最終年度は引き続き1)製作方法と測定系,2)レンズの改良を行った. 1)については,複数の糖類材料について離形性,硬度などを比較するとともに,色素色相の違いについても実験的検討を行った.これより白砂糖ベースの熔融スクロースが離形性の点から優れていることが判明した.また色素については赤緑青木黄などについて食用色素を用いて比較した.この結果,赤または青を用いた場合に高コントラストで測定可能なことが判った.CCDカメラと顕微鏡光学系により,使用前後の濃度を比較して凹凸状態を取得するソフトウェアシステムを開発した. 2)については,コンタクトレンズの装着・取出しにエアピンセットや真空チャックを用いる方法を改め,レンズ自身に装着用のタグ(ひも)を付け,自身で装着可能な仕様とした.またタグによりレンズの回転も抑制することができ,より実際の装用に適した構造に改良した. 本研究では,これまで測定手段が存在しなかった眼瞼圧の眼球上での2次元分布を,砂糖スクロース膜をコーティングしたコンタクトレンズと画像処理系により測定する計測システムを提案したものである.専用の試験装置により圧力や回数がスクロース膜厚減少に及ぼす影響を明らかにし,膜厚の減少と眼瞼圧の検量線を得た.またレンズの製作については精密金型により鋳造する手法を確立し,コンタクトレンズと水滴により貼り合せる手法も併せて開発した.測定原理の確認と安全性につきカイウサギを用いた動物実験により検証を行い,本手法で提案した測定原理と生体安全性の確認を行った.以上より,人を対象とする実験井進むための準備を十分整えることが出来た.
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