2022 Fiscal Year Research-status Report
A novel procedure for data correction/quantitation of blood metabolite analysis
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21K12676
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
西海 信 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (20514706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 自泰 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (70622166)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | メタボロミクス / 代謝物 / 血液 / データ補正 / GC/MS / LC/MS |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、令和3年度に引き続き、血漿代謝物分析における変動要因解析と代謝物グループ化の検討を進めた。ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)と液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS)による分析を実施し、そのデータの評価を進めたが、特に、GC/MSによる分析結果をより詳細に検証した。GC/MS分析では特に、3台別々のGC/MSを用いて同じヒト血漿検体の分析を同条件により行い、その分析結果を統合して解析することで、施設間における分析誤差について評価した。その結果、1種類の内部標準物質による補正をするだけでは、施設間RSD%が20%以下の代謝物は、検出された代謝物の5~6割程度であった。そこで施設間誤差の結果に基づいて、同じような誤差挙動を示す代謝物をグループ化し、各グループに対する内部標準物質を準備して、同グループ内の内部標準物質も用いて補正することで施設間RSD%がどうなるかを検討した。その結果、施設間RSD%が20%以下の代謝物は、検出された代謝物の8割以上になることが明らかになった。今回の評価では、どのような代謝物の種類が施設間誤差が出やすいのかなどのデータも取得することができ、このデータも新たに選択する内部標準物質の評価に生かすことができた。これらの結果は、血漿代謝物分析における変動要因を踏まえてデータ補正の方法を構築することで、より安定した代謝物分析を行うことができるということを示しており、引き続き、施設間分析誤差の評価と新たなデータ補正法の構築を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度に所属機関が変更となったことで、一時期、研究の進捗が遅れてしまったが、データ解析などを中心に実施することで、ある程度、順調に研究を進めることができる体制をとることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度には、GC/MS分析とLC/MS分析で得られたデータを用いて施設間分析誤差の検証を進めることができたことから、引き続き、施設間分析誤差について検討するとともに、そのデータに基づいたデータ補正法の構築を進め、実検体の分析ができる体制を整えていく。
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Causes of Carryover |
令和4年度に所属機関が変更となり、異動当初は、実験を進めることが難しかったことから、その分の研究費使用予定額が次年度に移ることとなった。現在は、研究を進めることができる体制が整ったことから、消耗品購入を中心に、当初の計画通りに研究費を使用していく。
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[Presentation] Changes in creatine levels in mouse models of creatine transporter deficiency syndrome2022
Author(s)
Ayaka Miyano, Shingo Ito, Yumi Iwata, Shin Nishiumi, Michihiko Sugimoto, Kimi Araki, Satohiro Nakao, Naomi Nakagata, Toru Takeo, Takeshi Masuda, Sumio Ohtsuki
Organizer
日本薬物動態学会第37回年会
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