2022 Fiscal Year Research-status Report
急性移植片対宿主病の重篤化抑制を目的としたテプレノン併用免疫抑制療法の開発
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21K12751
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
藤井 敬子 岡山大学, 大学病院, 助教 (40728606)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 急性移植片対宿主病 / テプレノン / 酸化ストレスマーカー / HSP-70 |
Outline of Annual Research Achievements |
症例数は40例集積し、テプレノン群は19例、コントロール群は21例から検体収集を行った。特定臨床研究であり、定期報告も行っていく。説明と同意取得は研究責任者が行い、割付にて投与群となった登録症例においては、移植前から3週間の期間、テプレノンを続けて内服する。テプレノンの薬剤費は研究費からの支払いによって投薬を行っている。造血幹細胞移植の前処置開始前から移植日、移植後14日、移植後28日の4つのポイントにおいて、採血を施行し、血清・血漿を抽出し、バイオバンクに保管管理を委託している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例の蓄積は順調であった。最終年度に測定を行って解析をすすめていく予定であり、おおむね計画は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年3月末のまでの症例数でリクルートは休止し、令和5年4月以降は解析と報告に当てる予定である。具体的にはマルチプレックスサイトカインアッセイにて、18症例で移植前後2ポイントのサイトカイン発現量を測定し、また酸化ストレスマーカーのd-ROMや、熱ショック蛋白HSP-70などを中心に40症例について同様に測定する予定である。その後急性移植片対宿主病(GVHD)の発症症例、重症化した症例について統計学的解析を行って、テプレノンによる予防効果の有無や重症化予測因子について検討を行い、学会発表を行って論文化する予定である。
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Causes of Carryover |
症例の蓄積が少し遅れたため、測定を次年度に持ち越したため。最終年度にすべての測定は行い、解析、報告まで行う予定。
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