2021 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の排泄改善プログラムの効果検証ー介護予防・転倒予防を目指して―
Project/Area Number |
21K12814
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
今西 里佳 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (90567190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 ともみ 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (40624333)
田中 浩二 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (60613601)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 排泄改善 / 地域在住高齢者 / 転倒予防 / フレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会においては健康寿命の延伸や介護予防の観点からもフレイル予防は喫緊の課題である.フレイルを示す老年症候群には尿失禁や便秘などの排泄症状が挙げられる.排泄症状の中でも夜間頻尿や過活動膀胱,切迫性尿失禁と転倒・転倒骨折は関連があると報告されており,転倒・転倒骨折はフレイル・サルコペニアと密接に関係していると考えられている.しかしながら,これまでにフレイルと排泄症状,転倒との関連についての報告はほとんどなく,その関係性は明らかになっていない.そこで,本研究は,フレイルと排泄症状,転倒や転倒に至る前段階の転倒ヒヤリ・ハット経験との関連を明らかにし,排泄に関連する転倒予防のために症状改善の効果検証を行うこと,また気候帯の異なる地域での差異を検証することを目的とした.今年度は,各地域の通いの場等で活動に参加している地域在住高齢者を対象に,体力測定や質問票調査を実施し,排泄に関連する転倒予防のための講話とその効果検証を行い,気候帯での差異をまとめる予定であった.しかしながら,今年度は,新型コロナウィルスの感染拡大が続き,本課題は体力測定や講話の際に集会を伴うため,地域在住高齢者の募集は控えざるを得なかった.そのため,各地域での研究実施準備に留まることになった.感染予防策の状況が変化しているため,各地域の通いの場等で活動に参加する地域在住高齢者を対象に,体力測定や質問票調査を実施し,排泄に関連する転倒予防のための講話と効果検証を行う計画は次年度へ継続とした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の対象者は地域在住高齢者である.今年度は,新型コロナウィルスの変異株の感染が全国的に急拡大し,緊急事態宣言および蔓延防止等重点措置が実施された.そのため,集会を伴う本研究は実施を見合わせる必要があった.その後,新型コロナワクチンの接種は進められたが,高齢者へのワクチン接種が進まない地域もあった.一方,研究者のワクチン接種の実施待ちに加えて,不急の県外への移動は強く自粛とされたため,各地へ赴いて実施する本研究課題は延期せざるを得ない状況となった.その後,地域在住高齢者と話し合い,開始時期を模索していたが,感染が落ち着いてもまた変異株の感染拡大があり,計画的な研究実施を進められなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
各地域でPCR検査が容易に受検できるようになり,移動制限も緩和傾向にある.また高齢者の新型コロナワクチン追加接種も計画された.感染予防策を徹底すれば,地域在住高齢者の活動も実施できる目途が立ってきた.研究者間で集会や感染予防策の方法を取り決め,各地で地域在住高齢者と集会実施の話し合いを行い,高齢者に対する新型コロナワクチン追加接種の進行状況を鑑みて,対象者の募集を進める.次年度は,各地での体力測定,質問票調査,健康講話の実施を進め,効果検証を行う予定である.
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Causes of Carryover |
今年度は,新型コロナウィルスの感染拡大により,課題実施を延期せざるを得ない状況だったため,各研究拠点への移動費,体力測定や調査・講話実施の際の研究協力者への謝金および対象者への謝金などの支出がなかった.次年度以降は,研究実施体制が整い次第,各研究拠点への移動費,研究協力者・対象者への謝金,印刷費,各研究拠点への物品送料費に使用する予定である.
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