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2023 Fiscal Year Research-status Report

現代中国の文化復興と廟会ー上海の春季廟会ー

Research Project

Project/Area Number 21K12845
Research InstitutionHokuriku University

Principal Investigator

二ノ宮 聡  北陸大学, 国際コミュニケーション学部, 講師 (50735016)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords上海 / 春節 / 廟会
Outline of Annual Research Achievements

2021年度の研究開始から、本研究の主目的の上海春節調査が実施できずにいた。だが2023年になり、中国への渡航が可能となったため、2024年春節の調査を実施することができた。
資料収集では、書籍を中心として必要なものはかなり揃っているように思われる。今後は、これら資料を整理していく。また現地調査によって、多くの廟会写真を撮影できた。また、現地で入手できた資料、新たに知り得た情報も幾つかあった。今後は、これら調査成果をまとめ、書籍資料と共に論文にする準備を進める。
また、2024年春節調査の一部成果を2024年3月に群馬医療福祉大学の市民講座で報告する機会を得た。主には廟会写真の紹介であるが、写真と共に現代中国の春節の過ごし方を紹介することで、日本の正月との違いを知り、聴講していた参加者からの反応は上々であった。本年度は、資料を加えて研究会で調査報告をする予定である。また、2025年も春節調査を実施して、二度の調査、収集資料を整理して、大学紀要等で論文として成果を発表する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究開始からの2年間はコロナウイルスの流行のために本研究の主目的である上海春節調査が実施できず、資料収集に終始した。その後、中国に渡航可能とったため、2024年春節でついに一週間の現地調査が実施できた。調査では、当初の予定に従い1日に2-3箇所を調査し、写真や資料を収集した。本年の上海廟会は灯会がテーマとなり、夜に多くの観光客を集めていた。そのため、人ごみを避け日中に調査を実施した。日中であっても十分な調査は可能であり、むしろ人ごみを避けたためスムースに調査ができたと思う。
しかし、本来は2回の調査を実施して研究を進める予定であった。だが、上で述べたように現在までに1回しか調査が実施できていない。そのための研究状況は「やや遅れている」である。現在は中国に渡航可能となったため、研究期間を一年延長して、当初の予定であった2回の春節調査を実施して、目的とする研究の完遂を目指したい。

Strategy for Future Research Activity

本研究は3年で終了する予定であった。しかし、コロナウイルスの流行により、当初予定していた現地調査が実施できず研究が進まなかったため、1年間の期間延長をして合計4年間の研究とした。幸い、現在は中国にいけるようになったため、残りの期間の夏と春節で現地調査を実施する。また、これまで収集した資料とあわせ、現代上海の廟会に関する研究を進めていきたい。
具体的には夏季に予備調査を実施する。上海はすでに交通網が整い、ネットを通じて様々な情報が入手可能である。しかし、実際に訪れると事前調査と全く異なることが多々ある。そこで、予備調査を通じて、前年の春節情報との対照を行い、スムースな本調査へとつなげていきたい。
冬期は、春節廟会の調査を実施する。すでに2024年春節で主たる寺廟の調査を実施できた。2025年は、2024年で調査にいけなかった場所、また、対象外としていた美術館や博物館の春節活動を調査する。寺廟以外の場所で春節活動が実施されていたことは、2024年調査で現地に行ってからの発見である。
よって、二度の現地調査、一度の予備調査、資料の収集を通じて、以下の点を整理したい。①現代上海の春節廟会の活動内容。②伝統宗教と廟会活動の関係。③上海政府の廟会開催に対する支援。この成果は学内紀要などを通じて論文として発表する予定である。

Causes of Carryover

本研究費の主たる使用目的である計4回の上海の現地調査が、過去2年間はコロナウイルスのため実施できなかった。本年はようやく一回目の現地調査が実施できた。そのため計3回の調査費用が使用できず、次年度使用額が発生した主たる理由となる。
上記理由のため、本研究は期間を一年間延長した。この一年間で2回の現地調査を実施する予定であり、次年度使用額の大部分を使用する予定である。

  • Research Products

    (6 results)

All 2024 2023

All Journal Article (2 results) Presentation (3 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 内藤湖南の仏教観の形成-大内青巒との出会いと影響-2023

    • Author(s)
      二ノ宮聡
    • Journal Title

      陶徳民主編『国際シンポジウム論 文集 内藤湖南研究の最前線』、関西大学東西学術研究所

      Volume: - Pages: 275-293

  • [Journal Article] 廟会与民衆信仰活動中所見的規範2023

    • Author(s)
      二ノ宮聡
    • Journal Title

      金勳主編《東方方文化与礼儀》、宗教文化出版社

      Volume: - Pages: 514-529

  • [Presentation] 民衆対泰山諸神信仰的一个側面2024

    • Author(s)
      二ノ宮聡
    • Organizer
      第3 回日仏中国宗教研究者会議(於専修大学)
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 《北京風俗図譜》中所見的民衆的生活和芸道2023

    • Author(s)
      二ノ宮聡
    • Organizer
      2023東亞人文国際論壇-東方文明与芸道国際学術検討会-(於北京大学、オンライン)
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 北陸大学的中文概况2023

    • Author(s)
      二ノ宮聡
    • Organizer
      第三届“国際学生教育与漢語教学”論壇(於海南医学院国際教育学院、オンライン参加)
    • Invited
  • [Book] 泰山諸神の信仰の展開ー東岳大 帝から碧霞元君へ2024

    • Author(s)
      二ノ宮聡
    • Total Pages
      304
    • Publisher
      勉誠社
    • ISBN
      978-4585310181

URL: 

Published: 2024-12-25  

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