2022 Fiscal Year Research-status Report
A Sociological Study of the Relationship between Place and Art Networks: Case Studies of Shinobazu Pond and West Lake
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21K12903
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
PAN Mengfei 國學院大學, 観光まちづくり学部, 助教 (40871231)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 社会学 / 人文地理学 / 芸術学 / 場所 / クリティカル・カルトグラフィー / 地図 / 近代 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に続き、二年目である2022年度は「アート」と「場所」に関する理論研究を進め、とりわけ人文地理学、芸術地理学においての先行文献レビューと精読を通して、地理学的アプローチに対する理解を深めた。新型コロナ禍・水際対策で、「杭州西湖」事例調査のための中国渡航は実現できなかったが、日本国内で近代美術をめぐるトランスナショナルなネットワークに関する言説・資料の収集、伊勢湾と瀬戸内海の実地視察を行い、理論と実証研究との繋がりの裏付けがより立体的なものとなった。 調査途中の研究成果として、国際学会にて研究発表を四件行った。また、「芸術祭」と「地方」に着目する若手研究者、実務家の間の研究会を企画し、さまざまな角度からの意見交換ができ、今後の研究に対する助言も得た。研究論文(“Tokyo Shitaya Negishi Oyobi Kinbozu and the Symbolism of Community Mapping in the Late Meiji Period”, Japan Review, 国際日本文化研究センター, 37, 2022年12月, pp. 123 150)が一件公開され、クリティカル・カルトグラフィー(批判的地図学)と都市社会学に視座を据え、「場所」の持つ意味を問いかけ、近隣関係・文人グループを含むソーシャルネットワークの内実に迫り、「コミュニティ」と「コミュニティ・マッピンング」という概念の精緻化を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中国渡航は昨年度と同様に叶えておらず、資料収集が難航していたが、事例の方向を変え、日本国内に絞り、重要な先行研究と代表的な事例調査ができ、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度において「杭州西湖」を一つの参考事例として、「場所」と「景観」という対となる概念を鍵に、実証研究を進め、東アジアにおいて「アート・ネットワーク」の「近代化」の内実にせめる。 研究発表・学術論文・書籍出版を通して成果の公開を図る。
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Causes of Carryover |
前通して請求した分のなかには、2022年度末までに一回の関西出張が計画されていたが、 その出張が2023年前半に調整し、延期となるが、実施される予定である。 最終年度の使用額は申請当時と変更なし、資料・文房具などの物品購入、展示入場料、研究調査・学会参加するための渡航費、また翻訳・助言者への謝金支払で使用する予定である。
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