2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K12934
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
城阪 早紀 同志社大学, 研究開発推進機構, 助手 (60852605)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 軍記物語 / 『屋代本平家物語』 / 語句 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年4月~2022年3月には、『屋代本平家物語』の語句分析のために、〈1.本文の選定〉と〈2.テキストデータ作成方針の決定〉を行い、〈3.テキストデータの作成〉に着手した。 〈1.本文の選定〉江戸後期の国学者 屋代弘賢旧蔵の『屋代本平家物語』は、現在、國學院大學図書館所蔵の11巻(巻1・巻3・巻5・巻6・巻7・巻8・巻10・巻11・巻12・抽書・剣巻)と、京都府立京都学・京都歴彩館所蔵の1巻(巻2)を合わせた12巻が伝わり、巻4・巻9は欠巻である。刊行されている書物として、次がある。(1)『屋代本平家物語』(貴重古典籍叢刊9)角川書店、1966年。(2)佐藤謙三・春田宣編『屋代本平家物語』(上・中・下)桜楓社、1967年~1973年。(3)麻原美子・春田宣・松尾葦江編『平家物語 屋代本・高野本対照』(一・二・三)新典社、1990年~1993年。(1)はモノクロ複製である。(2)と(3)は翻刻で、(3)は『覚一本平家物語』(高野本)の本文を対照する文字組である。研究計画当初、(1)と(2)が絶版であるため、(3)に基づいて作業を行う予定であった。しかし2021年度に(3)も絶版になったため、(1)~(3)を参照しつつ写本の文字組に基づいて作業を行うことにした。写本の画像データは「國學院大學図書館デジタルライブラリー」にて公開されている。 〈2.テキストデータ作成方針の決定〉漢字・返り点・ルビ・送り仮名・捨て仮名などについて、入力方針を決定した。ただし、作業の進捗に従って随時見直すことになる。 〈3.テキストデータの作成〉テキストデータの作成を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に沿って、『屋代本平家物語』の語句を分析するための準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
『屋代本平家物語』の語句を収集・分析するため、テキストデータの作成を進める。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況に応じて、書籍等の物品を次年度に購入することにしたため。
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