2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K13008
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 絢子 湘南工科大学, 工学部, 講師 (80821884)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 比喩 / 認知言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、認知言語学のアプローチから日常言語使用における比喩表現についての理論的な分析を行うものである。研究は主に「言語データ分析」、「隠喩・換喩の解釈に関するLexical Concept and Cognitive Models (LCCM理論)分析」、「理論の実験的な検証」の三つのパートから構成される。2021年度は一つ目の研究課題である言語データの分析を実施した。本研究で扱う比喩表現は、主に隠喩と換喩となるが、これら双方の特徴を持つ表現の種類や特徴についてこれまでの先行研究では明らかにされていない。そこで理論研究に先立ち、言語データベース(British National Corpus)からデータを収集し、研究対象となる隠喩と換喩の両方の特徴を有する表現を抽出してデータを構築し、表現パターンを分析した。特に二つ目の研究課題となるLCCM理論の比喩表現分析の再構築を踏まえ、比喩表現を認知する際に移行しなければならない概念領域の数に注目して各表現の整理を行った。現在その結果を論文にまとめ、投稿作業を行っている。また本研究の三つ目の研究課題では、一般の被験者を集めた実験を行い隠喩表現と換喩表現の連続的な繋がりについて検証を行う。その際民間調査会社を利用し、ネットモニターから実験参加者を募り、参加者に対してタスクと質問票調査への解答を依頼するため、現在複数の民間調査会社と連絡を取り交渉を行っている。また予備実験の準備を進めている。予備実験ではサンプルサイズ15程度(実際の実験では150程度)で準備し、さらに調査方法について再度検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、産前産後休業及び育児休暇を取得した期間がある為、予定より少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は少し遅れているが研究内容に特に大きな変更はない。2022年度前半は、一つ目の研究課題である言語データの分析結果に関する論文を投稿しながら、さらに二つめの研究課題である隠喩・換喩の解釈に関するLexical Concept and Cognitive Models (LCCM理論)分析を実施する予定である。2022年度後半からは、民間調査会社を利用し、実証実験を行いデータを収集する。その後RAを採用し分析作業に協力してもらう予定である。
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Causes of Carryover |
実証実験で利用予定の民間調査会社の選定が進まなかったため、民間調査会社を利用したデータ収集や分析等に関わる予算が繰り越しとなった。今年度は民間調査会社を選定し、昨年度予定していたデータ収集・分析を行い、繰り越し分と本年度予算分を使用する予定である。
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