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2021 Fiscal Year Research-status Report

Empirical research on inchoative expressions from syntactic and semantic perspectives in terms of collocation

Research Project

Project/Area Number 21K13029
Research InstitutionKobe Gakuin University

Principal Investigator

藏薗 和也  神戸学院大学, 人文学部, 講師 (10805302)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords起動表現 / 動詞補部 / 語彙選択 / コロケーション / 語法研究 / 類義語の比較
Outline of Annual Research Achievements

本課題では、大きく分けて2つの目標を設定している。1つ目は、類義語の中の起動動詞と呼ばれる動詞の現代英語における振る舞いを観察し、文法書や語法書、英和辞典や英英辞書などの記述と照らし合わせながら、各表現の意味的な相違を解明することである。
研究対象とする起動動詞はto不定詞、動名詞のみならず、名詞、形容詞を補部にとることが知られている。意味の違いが統語の違いに反映されるという考え方を援用すると、【起動動詞+名詞】や【起動動詞+形容詞】から成る起動表現を串刺し的に比較分析することで、それぞれの補部に生起する語に相違が見られることが予想できる。その動詞補部における語彙選択の背景で働くメカニズムを、意味の観点から解明することが2つ目の目標である。
本年度の研究では、起動動詞が名詞句を補部にとる場合の例としてbegin, resumeについて取り上げ、begin, resumeの補部にどのような性質を持つ語が生起しやすいのか、さらになぜそのような語が補部で生起しやすいのかについて大規模コーパスThe British National CorpusやThe Corpus of Contemporary American Englishを用いて分析し、その補部で働く語彙選択の動機をアスペクト(相)や名詞の持つ意味、人称といった観点から説明するに至った。そしてその内容を、国内全国規模の学会の紀要に査読付き論文として発表した。
また、補部に形容詞がくる動詞の特徴について【起動動詞+to be 形容詞】との比較の観点から考察を進め、国内で英語語法文法を専門とする研究会で2本の口頭発表を行い、【come. grow, get+to be 形容詞】がraising verbとしての特徴を持ち、そのことが補部での語彙選択にも影響していることを実証的に示した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

起動動詞が補部に名詞及び形容詞をとる動詞について調査を進めている。まず、補部に名詞をとる動詞の分析を語彙ごとに進めており、【起動動詞begin, resume+名詞】の持つ特徴を分析し、その結果を論文にまとめることができた。
一方、形容詞を補部にとる動詞に関しては、データ収集を行っている段階であり、類似分野の研究が多く存在しており、各先行研究におけるデータを検証するのに想像以上に時間を要したことから、分析結果の発表については次年度以降の課題としている。

Strategy for Future Research Activity

当初は名詞を補部にとる動詞と形容詞をとる動詞の分析を並行して行っていたが、次年度は、進捗度合が良い【起動表現+名詞】の中でもstart, proceedの調査および分析を中心に進め、その研究結果を発表したい。そして、形容詞を補部にとる動詞の調査を進め、次年度には、その途中報告を行う場を得ることを目指す。
また、分析の視点もアスペクトの観点にこだわらず、現在進めているraising verbかどうかといった統語的な観点、さらに歴史的観点からの観察を通して、各起動表現が本来持つ意味やその後の意味変化といった特徴の分析を行っていきたい。
【起動動詞+形容詞】から成る起動表現に関しては、データ収集と先行研究データの検証に予想以上に時間がかかったことから、より重点的にこちらの起動表現の分析および検証に時間をかけて、研究会や学会で途中報告を行いながら研究の推進に繋げたい。

Causes of Carryover

コピー機の購入の際に、業者の都合により購入時期(納入時期)が次年度にずれ込んだため、次年度の年度初めに購入できるように計画を変更した。

  • Research Products

    (4 results)

All 2022 2021

All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results,  Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 動詞resumeの名詞補部の研究ー動名詞補部と比較してー2022

    • Author(s)
      藏薗和也
    • Journal Title

      神戸学院大学人文学部紀要

      Volume: 42 Pages: 87-101

    • Open Access
  • [Journal Article] 起動動詞の補部に関する研究 ―begin NPを例として―2021

    • Author(s)
      藏薗和也
    • Journal Title

      日本英語コミュニケーション学会紀要

      Volume: 30 Pages: 37-51

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 動詞補文にto beがくる場合の意味と振る舞いー類似表現の比較を通してみえるものー2021

    • Author(s)
      藏薗和也
    • Organizer
      六甲英語学研究会
  • [Presentation] come+Adjectiveとcome+to be Adjectiveの比較2021

    • Author(s)
      藏薗和也
    • Organizer
      関西英語語法文法研究会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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