2021 Fiscal Year Research-status Report
Developing materials of case method for Japanese learners to extend their perspectives on speech style
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21K13040
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
アドゥアヨム・アヘゴ 希佳子 (田所希佳子) 宝塚大学, 東京メディア芸術学部, 講師 (70646827)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ケースメソッド / ケース教材 / ケース学習 / 日本語教育 / スピーチレベル / スピーチスタイル / 待遇表現 / 日本語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、日本語非母語話者6名に対してインタビューを行い、スピーチレベル(普通体や丁寧体などの文末形式)に関する違和感を持った経験に関する事例を収集した。それらの要点を書き出し、他の日本語教育研究者4名から得た意見を参考に、ケース教材の作成を開始した。 また、ケース教材に関する理解を深めるため、慶應大学ビジネススクールにおいて、ケースメソッド教授法セミナー(ベーシックモジュール及びアドバンスモジュール)を受講し、ケースメソッドインストラクター認定証を取得した。そして、ケースメソッドにおける内省に関する論文、より深い討議・学びを目指したケースメソッドに関する先行研究のレビューに関する論文と、それらに関する学会発表を2回、研究成果として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は、ケース学習に基づき、スピーチレベルに関するケース教材を作成する予定であった。しかし、ケース学習のもととなったケースメソッドについて本格的に学んだことにより、共同研究者を得て、日本語教育版ケースメソッドを開発するというプロジェクトを始めることとなった。これにより、ケース教材を作成するのみならず、ケース教材の作成の仕方や使い方を日本語教育研究者に示すことまでを研究目的とすることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では、ケースを20事例以上作成する予定であった。しかし、ケースメソッドを本格的に学んだことにより、浅い内容のケースを大量に作成するのではなく、深い内容のケースを少量作成し、いかに深い討議を行うかが重要であると判明した。そこで、2022年度は、深い討議、深い学びを起こすためのケース教材という観点から、討議に関する先行研究を調査するとともに、作成したケース教材を用いて授業実践を行い、ケース教材に修正を加えていくこととする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍が終息しなかったため、旅費が減った代わりにウェビナーなどの対応のための物品費が増えた。次年度も旅費は抑え、書籍費や論文投稿費、学会参加費、謝礼などに使用する予定である。
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Research Products
(4 results)