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2022 Fiscal Year Research-status Report

Developing materials of case method for Japanese learners to extend their perspectives on speech style

Research Project

Project/Area Number 21K13040
Research InstitutionTakarazuka University

Principal Investigator

アドゥアヨム・アヘゴ 希佳子 (田所希佳子)  宝塚大学, 東京メディア芸術学部, 講師 (70646827)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsケースメソッド / ケース教材 / ケース学習 / 日本語教育 / スピーチレベル / スピーチスタイル / 待遇表現 / ディスカッション
Outline of Annual Research Achievements

2021年度に行ったインタビューでは、協力者の背景や問題場面についてをより詳細に語ってもらうことがケース教材作成において重要であると判明したため、2022年度は、日本語非母語話者1名に対してより詳細に聞き出すインタビューを行った。そして、スピーチレベル(普通体や丁寧体などの文末形式)に関する違和感を持った経験に関する事例を収集し、ケース教材「私はお客さんです!」を作成し、日本ケースセンターに登録を行った。また、本ケース教材を用いて日本語学習者に対して授業実践を行うとともに、学外の日本人(主に経営者や大学教員)を対象にした授業実践も行い、フィードバックを得た。
また、日本語学習者のケース教材読解にかける負担を軽減させるため、学内研究費を獲得し、マンガの専門家とともに本ケース教材のマンガ化を行い、マンガケース教材を作成するという形で発展させた。作成の経緯は学会発表及び論文として公開した。
また、共同研究者とともに授業分析などを用いて、より深い討議・学びを目指したケースメソッドを追究し、学会発表を計4回行った。
スピーチレベル教育の理論的基盤になる待遇コミュニケーションに関しては、共同研究者4名とともに丁寧さについて調査等を行い、成果を学会発表及び研究ノートとして公開した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

当初はスピーチレベルに関するテキストベースのケース教材を作成することを目的としていた。しかし、新たな勤務先においてマンガの専門家と出会ったことにより、マンガケース教材の作成に至り、マンガケース教材についての研究も進めることができた。
また、昨年度より継続して、日本語教育版ケースメソッドを開発するというプロジェクトを進め、単にケース教材を作成するだけではなく、ケース教材の作成の仕方や使い方などを日本語教育研究者に伝えるための研究も進めることができた。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は最終年度であるため、スピーチレベル教育の先行研究を概観し、本研究をスピーチレベル教育の歴史の中に位置づけることにより、本研究の意義を総括したい。
また、日本語教育版ケースメソッドを開発するというプロジェクトをより具体的に進めていきたい。
さらに、マンガケース教材を他分野に広めるなど、マンガケース教材の発展にも取り組んでいく予定である。

Causes of Carryover

ケースメソッド授業の参加者へインタビューを行う際、日本語で行わず、日本語学習者の母語でインタビューし、翻訳家に翻訳してもらうという方法をとったため、予定以上に謝礼の経費がかかった。

  • Research Products

    (14 results)

All 2023 2022 Other

All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 5 results) Presentation (6 results) Remarks (3 results)

  • [Journal Article] 日本語学習用ケース教材のマンガ化における留意点に関する考察―マンガ家によるプロット制作過程に注目して2023

    • Author(s)
      アドゥアヨムアヘゴ 希佳子、和田歩美
    • Journal Title

      宝塚大学紀要ARTES

      Volume: 36 Pages: 21-31

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] ロールプレイを用いたディスカッション授業の効果と留意点に関する考察―「ケースメソッド」によるより深い学びを目指して2023

    • Author(s)
      アドゥアヨムアヘゴ希佳子, 鈴木綾乃
    • Journal Title

      日本語教育方法研究会誌

      Volume: 29(2) Pages: 98,99

    • Open Access
  • [Journal Article] 待遇コミュニケーションの理論的枠組み(2021年度版)2022

    • Author(s)
      蒲谷宏, アドゥアヨムアヘゴ希佳子, 李址遠, 任ジェヒ, 徳間晴美
    • Journal Title

      待遇コミュニケーション研究

      Volume: 19 Pages: 89-128

    • DOI

      10.32252/tcg.19.0_89

    • Open Access
  • [Journal Article] より深い討議・学びを目指した「ケースメソッド」の授業設計―討議前の準備に注目して2022

    • Author(s)
      アドゥアヨムアヘゴ希佳子, 鈴木綾乃
    • Journal Title

      日本語教育方法研究会誌

      Volume: 29(1) Pages: 104,105

    • DOI

      10.19022/jlem.29.1_104

    • Open Access
  • [Journal Article] 待遇コミュニケーションにおける「意識」の意味と重要性2022

    • Author(s)
      アドゥアヨムアヘゴ希佳子
    • Journal Title

      待遇コミュニケーション研究

      Volume: 19 Pages: 73-77

    • DOI

      10.32252/tcg.19.0_73

    • Open Access
  • [Presentation] ロールプレイを用いたディスカッション授業の効果と留意点に関する考察―「ケースメソッド」によるより深い学びを目指して2023

    • Author(s)
      アドゥアヨムアヘゴ希佳子, 鈴木綾乃
    • Organizer
      第60回日本語教育方法研究会
  • [Presentation] ディスカッションにおける参加者の思考の深まりの様相-ケースメソッド授業参加者への再生刺激法を用いたインタビューから2023

    • Author(s)
      アドゥアヨムアヘゴ希佳子
    • Organizer
      第47回社会言語科学会
  • [Presentation] 待遇コミュニケーションにおける「丁寧さ」を考える2022

    • Author(s)
      アドゥアヨム・アヘゴ希佳子, 李址遠, 任ジェヒ, 徳間晴美, 蒲谷宏
    • Organizer
      待遇コミュニケーション学会2022年秋季大会【第37回】
  • [Presentation] ケース教材のマンガ化における留意点ーマンガ家によるプロット制作過程に注目して2022

    • Author(s)
      アドゥアヨム・アヘゴ希佳子, 和田歩美
    • Organizer
      第3回アフリカ日本語教育会議
  • [Presentation] より深い討議・学びを目指した「ケースメソッド」の授業設計―討議前の準備に注目して2022

    • Author(s)
      アドゥアヨムアヘゴ希佳子, 鈴木綾乃
    • Organizer
      第59回日本語教育方法研究会
  • [Presentation] ディスカッションをより深めるための教師の役割とは2022

    • Author(s)
      鈴木 綾乃, アドゥアヨム・アヘゴ 希佳子
    • Organizer
      第2回批判的言語教育国際シンポジウム
  • [Remarks] 私はお客さんです!

    • URL

      https://casecenter.jp/case/CCJB-OTR-22005-01.html

  • [Remarks] 日本企業で苦悩する外国籍社員

    • URL

      https://casecenter.jp/case/CCJB-OTR-22003-01.html)

  • [Remarks] 日本企業で苦悩する外国籍社員 英語版

    • URL

      https://casecenter.jp/case/CCJB-OTR-22004-01.html

URL: 

Published: 2023-12-25  

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