2023 Fiscal Year Research-status Report
eラーニングと対面授業による日本人ドイツ語学習者の冠詞意味論の理解
Project/Area Number |
21K13062
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 外国語教育 / 言語 / 冠詞 / 意味論 / オンライン授業 / 対面授業 / 教授法 / 冠詞意味論 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績および今後の進み方は以下の通りになる:
1. データ収集:3つの大学から分析データを収集し、日本人ドイツ語学習者の冠詞使用とその意味上の理解に基づいて調査する(終了)2. データ分析・研究執筆:分析から得られたデータを算出し、分析する上、分析されたデータを論文としてまとめて国内外に閲覧できる学術論文の雑誌に提出する(終了)3. 教材開発:分析から得られたデータの知識を利用し、教材執筆(分担執筆)および教育番組(放送大学・NHK)にもたらした(終了)4. 論文刊行:上記の分析データをまとめて研究論文として掲載した(終了)
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画した分析を課題設定に沿って行ったがコロナ禍の影響で協定校であるワシントン大学のCenter for Teaching and Learningに実施されている高度教育開発実習プログラムでの参加を実現することできなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
分析結果に基づいたデータをどのように授業に取り入れるのか、検討する必要がある。日本人ドイツ語学習者は冠詞を使用する際、どのような認知上のプロセスが行われるのか、相変わらず未解決の問題として残るため、コーパスデータ分析だけではなく、アイトラッキングのような眼球運動測定に基づいて学習者はテキスト外およびテキスト内の文脈を実際にどのように認知的に処理するのか、を明らかにすることが冠詞の意味上の機能における理解への鍵となる。
その際、心理言語学上および神経言語学上の手法をどの程度、本研究に適応することができるのか、新たに検証することが重要な課題になる。国内だけではなく国外の専門家との交流をとおして新しい分析方法を学習し、その成果を本研究の分析過程に取り入れることが今後の研究の推進方策となる。
|
Causes of Carryover |
研究課題と関連する専門書および雑誌を購読し、授業において日本人ドイツ語学習者の理解度を深めるようにオンライン・ツールのソフトを手に入れる予定。主に海外の大学の授業で利用されるこうしたオンライン・ツールを通してより発展した教育上の発想を経験上に裏付けることが可能となり日本におけるドイツ語教育に大きな貢献をすると期待できる。
|