2021 Fiscal Year Research-status Report
The investigation of interactions among components of L2 writing ability
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21K13065
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
西村 嘉人 松山大学, 経済学部, 講師 (00882432)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 英語ライティング / 学習者コーパス / 相互作用 / 構成要素 / ネットワーク分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近年のAIを活用した自動採点システムの開発や誤用自動検出システムの開発など自然言語処理分野の急速的な技術革新や、大規模な学習者コーパスの整備が進んでいることを背景に、大量のデータに基づいたネットワーク分析を活用し、英語ライティング能力の構成要素間の相互作用を解明することによって、英語ライティング能力の表象プロセスを明らかにすることを目的としている。この研究目的を遂行するために、研究初年度である2021年度は、「英語ライティング能力」とは何かを定義するために、英語ライティング能力の構成要素について扱っている研究の渉猟を行い、先行研究を体系的にまとめる作業に着手した。この作業は、まだ終わっていないが参照すべき重要文献には概ね目を通すことができ、また、これまで解決できていない問題とこれから解決すべき問題を洗い出すことが出来た。今後の流れとしては、先行研究も参考にしつつ、本研究課題での結果を踏まえ、英語ライティング能力の定義を行うことである。また、分析手法として用いるネットワーク分析の文献についても収集し、相互作用を解明するための分析手順をまとめた。さらに、本研究課題は、研究計画調書にも書いた通り、同時並行で進めている研究活動スタート支援(課題番号:20K21977)での研究課題の延長線上に位置する。そのため、その課題で開発したプログラムをそのまま併用し、英語ライティング能力を構成するであろう一側面である「正確性」指標の算出準備が整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、先行研究の渉猟とその体系的なまとめ、解決すべき課題を導出することを計画しており、そのすべてを滞りなく順調に進められたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年は、前年度と同様に先行研究の渉猟をさらに進め、論文投稿の下準備を行う。また、研究課題遂行のためのデータ分析を実際に進める予定である。
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Causes of Carryover |
複数の国際学会に参加し研究課題に関わる情報収集を行う予定だったが、学会自体が中止になったり、オンライン開催になったためその分の旅費が余った。また、研究の進捗状況に鑑みて、英語母語話者による添削分の付与を次年度以降にすることにしたため。
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Research Products
(1 results)