2021 Fiscal Year Research-status Report
ルーラル・ジェントリフィケーションの農村調整機能に関する地理学的研究
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21K13158
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
飯塚 遼 帝京大学, 経済学部, 講師 (80759522)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ルーラル・ジェントリフィケーション / 農村変容 / 西フランデレン州 / 八ヶ岳山麓地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は研究全体としてのジェネラルサーベイを行い、国勢調査や住宅統計といった各種の統計データおよび先行研究から、ベルギー・西フランデレン州と日本の八ヶ岳山麓地域それぞれにおける調査対象集落を選定した。また、収集したデータの分析を進め、地域概要やルーラル・ジェントリフィケーションの現状を把握することを目指した。具体的には、人口動態、就業職種による社会階層、住宅所有形態、不動産や地価に関するデータを収集し、それらに対してGISを利用した空間的な多変量解析を行った。その結果に基づいてルーラル・ジェントリフィケーションの地理的差異を明らかにすることで対象集落を選定した。当初は対象集落におけるフィールドワークを行い、家屋景観調査や土地利用調査および不動産業者や自治体などの関連諸団体への聞き取り調査も実施する予定であったが、新型コロナウィルスの感染流行が悪化したことで渡航が制限されたため予定通りに遂行できなかった。また、電子メールやリモート会議システムによる対応を行ったが、想定以上に限定的なデータしか得ることができなかった。そのような状況から2021年度においては研究成果を学会発表や論文として公表するまでには至っていない。来年度以降はフィールドワーク調査を本格的に進めて対象地域におけるルーラル・ジェントリフィケーションの進展による時系列的な地域変容を捉えるとともに、その成果の公表も積極的に行っていくことを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象地域におけるフード・ツーリズムやそれに関連する資料やデータが得られており、調査を通じて地域の状況も把握できている。しかし、現地調査が遂行できない状況が続いているため、研究全体の進捗状況としてはやや遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの流行状況が改善次第、研究対象地域におけるフィールドワークを行い、ルーラル・ジェントリフィケーションの進展プロセスを捉えるほか、それぞれの対象集落におけるルーラル・ジェントリフィケーションの地域コミュニティに対する影響評価を中心に研究を進める。具体的には、住民に対するアンケートおよび聞き取り調査の定性的データから社会階層別の生活スタイルや、ルーラル・アイドル(農村に対する価値観や憧れ)の変容についての分析を行う。また、今までの研究成果をまとめて公表することに注力し、国内外の学会での発表とともに、学術誌での公表を積極的に行っていくことを目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの世界的流行により、現地調査が不可能となり、国内外の学術会議についても相次いで中止やオンライン開催となってしまったため次年度使用額が生じた。当該助成金については、新型コロナウィルスの感染状況の改善以降の現地調査旅費および国内外の学術会議への参加費用、英語原稿の校閲費に使用することを予定している。
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