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2022 Fiscal Year Research-status Report

ニート経験とその後 ~就業・賃金・家族形成~

Research Project

Project/Area Number 21K13319
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

田中 喜行  神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (40779039)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywordsニート / 雇用安定性
Outline of Annual Research Achievements

本研究ではニートをはじめとする不安定な若者の労働市場でのパフォーマンスとその後の家族形成、関連する就労支援政策の影響について明らかにすることを目的とする。
今年度は、総務省統計局に昨年度から申請していた「労働力調査」および「就業構造基本調査」の調査票データの提供許可が8月末に下り、現在分析を進めている。
また、雇用区分と雇用安定性の関係について、共同研究を行なった。この研究では、1 年以内の失業可能性という主観的な失業リスクと、 1 年以内の会社 都合離職率という客観的な失業リスクに焦点をあて、労働時間や契約期間、呼称による雇用形態という複数の雇用区分に基づく仕事の安定性の差異を検証した。その結果、特に近年において雇用形態による差異が顕著であることが示され、企業の雇用管理上の区分が、事実上の契約関係を内包しているとの示唆を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

実証分析に使用するデータの許可が遅れたこともあり、現在分析を進めているところである。
共同研究からは、雇用の安定性として主観および客観的指標においても、呼称による雇用形態の影響を確認するという一定の成果が得られたものの、当初の予定からは遅れている。

Strategy for Future Research Activity

今年度は、「労働力調査」および「就業構造基本調査」の調査票データを中心に、「ニート」とされる若者の発生要因や関連する就労支援政策の影響について検討する。
また、個人を追跡するパネルデータの利用申請も行い、それら個人のその後の就業形態や賃金の遷移、さらには結婚・出生といったライフイベントについて、それ以外の個人との比較検討を行う。
分析結果がまとめられ次第、学会・研究会報告にエントリーし、論文として取りまとめたい。

Causes of Carryover

今年度は、データの利用許可が下りたものの8月末と遅い時期となってしまい、現在分析を進めているところである。
研究結果が固まり次第、学会報告にエントリーし成果を論文の形にして参りたい。そのため、旅費や校正のための人件費を中心とした支出を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 日本における仕事の安定性と雇用区分の関係―認識と現実2023

    • Author(s)
      李 慧慧、田中 喜行、勇上 和史
    • Journal Title

      国民経済雑誌

      Volume: 227(1) Pages: 65-81

URL: 

Published: 2023-12-25  

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