2021 Fiscal Year Research-status Report
テキストマイニングによる台湾会計基準設定主体の存在意義の解明
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21K13401
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
仲尾次 洋子 名桜大学, 国際学部, 教授 (20320533)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 台湾 / 会計基準設定主体 / テキストマイニング / IFRS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、国際財務報告基準(IFRS)を強制適用した台湾の会計基準設定主体である財 団法人中華民国会計研究発展基金会(ARDF)を対象として、自国で会計基準を設定する必 要がなくなった場合の会計基準設定主体の存在意義について解明することを目的としている。主たる研究方法として、①ARDFの刊行する機関誌『會計研究月刊を4期に区分し、掲載論文のタイトルおよび要旨についてのテキストマイニング、②ARDFの委員、編集者、会計士および上場企業のCEO・CFOへのインタビューによりテキストマイニングにより構築した仮説を質的調査研究により補足する方法、を用いる。 2021年度の研究計画として、①『會計研究月刊』掲載論文のデータベース化、②テキストマイニングによる分析、③会計基準設定関係者のインタビューを予定していたが、実績として、①②の一部と③は、学内業務過多とコロナ禍の影響で実施することができなかった。しかしながら、世界的に喫緊の課題となっているIFRS第17号を巡るARDFの適用支援について『會計研究月刊』の連載論文を整理し、その一部を「台湾におけるIFRS17適用に関する予備的考察」『産業経理』として公表することができた。 今年度は2021年度に実施できなかった研究計画も含め、とくに台湾基準設定、運用関係者へのインタビューを対面またはオンラインで実施することを目指す。 このような調査研究によりIFRS時代の会計基準設定主体の存在意義について解明することができれば、我が国および世界においてIFRSを要求または容認する150余の法域の会計制度設計に寄与することが期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画していた研究は、2学部長職に伴う業務と改組関連組織再編とカリキュラム構築、コロナ禍による現地調査の延期により遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は2021年度に実施できなかった研究計画も含め、とくに台湾基準設定、運用関係者へのインタビューを対面またはオンラインで実施することを目指す。
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Causes of Carryover |
学内管理業務過多およびコロナ禍で出張ができなかった。
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