2023 Fiscal Year Research-status Report
"Confluent Love in Japanese Society" from Perspective of Cultural Sociology
Project/Area Number |
21K13425
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
木村 絵里子 日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (60710407)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 恋愛 / コンフルエント・ラブ / 雑誌メディア / Webメディア / 性別役割 / 女性性 / 男性性 / セクシュアリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、引き続き、1980年から現代に至るまでの恋愛や結婚に関する言説として雑誌資料やWeb記事を収集した上で、「コンフルエント・ラブ」の現代的・日本的展開を検討するために、恋愛関係(異性愛)における両性の性別役割(女性性、男性性)についての分析を行った。 その研究成果としては、2024近刊『恋愛社会学』(高橋幸・永田夏来編、ナカニシヤ出版)所収予定の論考(「1980年代における『non-no』と『POPEYE』の恋愛至上主義」としてまとめ、また、JSPS科研費19H00606基盤研究(A)「現代若者の再帰的ライフスタイルの諸類型とその成立条件の解明」(代表 東京学芸大学 浅野智彦)の質問紙調査データの分析とともに、関東社会学会2023年度第2回研究例会(2024年3月16日)「『社会規範』の〈変化〉をどう捉えるか?」「恋愛関係にみる性別役割分業規範――男性の『リード規範』に着目して」として発表した。その言説を中心とした論考を2024年度中に発表する予定である。
上記の言説の分析と同時に進行させているインタビュー調査については、前年度に引き続き、JSPS科研費21K12511基盤研究(C)「性に関する若者のインタビュー調査ー人権とジェンダー平等の観点から」(代表 明治大学 平山満紀)と共同で実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
言説分析とともにインタビュー調査を行っており、計画通りに研究成果を発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
言説分析とともにインタビュー調査データの分析を行った上で、2024~2025年度にかけて、<日本型コンフルエント・ラブ>の理論的解明を行う予定である。
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