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2021 Fiscal Year Research-status Report

Journalism in Post #MeToo Era: From the Initiatives of Media Union

Research Project

Project/Area Number 21K13428
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

李 美淑  立教大学, グローバル・リベラルアーツ・プログラム運営センター, 助教 (40767711)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywords#MeToo / メディア言説分析 / テレビ・ドキュメンタリー / 報道制作過程 / インタビュー
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、#MeTooをきっかけとした「ポスト#MeToo」時代のジャーナリズムの変容を、メディア労組を中心とした議論と取り組みに注目し、実証的、理論的に考察し、東アジア地域の日韓における変容を比較社会的に考察することである。2021年度は、その準備段階として、日本のメディア関連労組の整理とともに労組におけるジェンダー関連の取り組みについて歴史社会的に研究することを目標としていた。
2021年の研究実績としては、こうしたメディア労組関連の書籍や情報を収集、整理する一方で、#MeToおよび性暴力(性被害)をテーマとした報道やドキュメンタリーの言説分析と報道制作過程の分析を行った。このように#MeToo報道の言説分析や記者へのインタビューを行った理由は、まず日本の#MeToo報道ではどのような特徴があり、その背景にはどのような要因があるのかを把握、検討するためであった。こうした分析を行うことによって、記者たちが抱えているジャーナリズム組織文化および構造に対する認識、ジャーナリズムの慣行などを確認することができた。
具体的な研究実績については、まず、新聞媒体における#MeToo報道の言説分析と記者に対するインタビュー調査を行った。その成果としては、2022年刊行予定のReporting on sexual violence in the #MeToo era (Routledge)における一つのチャプターを書いている。(“Marginalizing the reporting of #MeToo 2.0 with structural bias in Japan”)また、2020年日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリ、中央審査報道部門最優秀賞をとったテレビドキュメンタリー「がらくた~性虐待、信じてくれますか~」に対する内容分析及び制作者へのインタビューを行った。テレビという現場で、性暴力報道に関わる女性制作者の実践とそれをめぐる組織的、構造的背景を探ろうとした。その成果として、SCMS(Society for Cinema and Media Studies)学会で研究発表を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2021年度は、日本のメディア関連労組におけるジェンダー関連の議論や取り組みについて歴史社会的に研究することを目標としていた。しかし、関連書籍や資料を収集し、整理している段階であり、目標としていた「成果」(学会発表)を出すまでには至らなかった。
一方で、#MeTooおよび性暴力をテーマとした報道(ドキュメンタリー)の内容分析および制作過程に関する分析を中心的に行い、研究成果(学会発表や書籍)を出すこととなった。記者(制作者)へのインタビューを通じて、#MeTooおよび性暴力というイシューに関わるジャーナリズム組織内外の取り組み、およびそれに対する記者の認識を聞くことができた。
今後、以上の記者へのインタビューを通じて得られた現在進行形の情報とともに、2021年度に収集、整理し始めたメディア労組におけるこれまでのジェンダー平等と関連した議論や取り組みを分析し、成果に繋げていく予定である。

Strategy for Future Research Activity

2021年度の目標からやや遅れているので、2022年度は収集していた書籍や資料の整理と分析をより進めていき、学会発表等の成果につなげる予定である。また、メディア労組に関わった方々へのインタビューも開始していく。2022年度の研究内容であった、韓国でのメディア労組の文献や資料調査は、2023年の2月~3月の間を予定している。

Causes of Carryover

2021年度(初年度)の物品としてPC購入を計画していたが、コロナ状況により、大学の研究室ではなく、自宅での作業とオンライン講義が中心となったため、PC購入を見送ることになった。2022年度は大学の研究室での作業を増やす予定であり、研究室で利用するPC購入を計画している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] Voices of Sexual Abuse Survivors and Empowerment in Japan: Focusing on the TV documentary Garakuta (2020)2022

    • Author(s)
      Misook Lee
    • Organizer
      Society for Cinema and Media Studies
    • Int'l Joint Research
  • [Book] Reporting on sexual violence in the #MeToo era2022

    • Author(s)
      Misook Lee (Andrea Baker and Usha M. Rodrigues eds.)
    • Total Pages
      224
    • Publisher
      Routledge

URL: 

Published: 2022-12-28  

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