2021 Fiscal Year Research-status Report
Gender Stereotypes and Occupational Prestige
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21K13438
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
脇田 彩 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (00750647)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 職業威信 / ジェンダー・ステレオタイプ / ジェンダー少数派 / 職業とジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、職業についてのジェンダー少数派におけるジェンダー・ステレオタイプと職業威信の関連を明らかにすることで、ジェンダー・ステレオタイプが同職業から得る社会的資源の男女差に影響するメカニズムを解明する。性別構成の偏った職業に焦点を絞り、職 業に関するジェンダー・ステレオタイプと、そのステレオタイプが職業威信に対して持つ影響について、職種やステレオタイプの多様性に注意して分析を行う。 そのために、ジェンダー少数派についての新聞・雑誌記事等のドキュメントの分析と、量的社会調査の計量社会学的分析を行う。2021年度は、従来の調査データの計量社会学的分析によってジェンダー・ステレオタイプと職業威信の関連をより詳細に検討し、テキストマイニング等のドキュメントの分析のために必要な新聞・雑誌記事等のドキュメントを収集するための情報の探索と、試行的なドキュメント収集を行った。ドキュメントの収集対象とする、(1) 性別構成が偏っており、(2) これまでの研究で明らかになったジェンダーと職業威信との関連にの諸類型に当てはまっており、かつ(3) 多くの関連ドキュメントを収集できる職業を絞り込み、試行的なドキュメント収集とその簡単な分析を行った。様々なデータベースにアクセスしてドキュメントの収集を試みるとともに、分析の対象候補となる職業タイトルについての先行研究を探索するなど、次年度以降のドキュメントの分析、とくにテキストマイニングの準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021-2022年度にわたって、テキストマイニングを用いて雑誌・新聞記事を分析することにより、一般の人々が持つ、職業におけるジェンダー少数派に対する複数のジェンダー・ステレオタイプ、およびそのステレオタイプと職業威信の関連を解明する予定である。 そのため、2021年度は、従来の調査データの計量社会学的分析によってジェンダー・ステレオタイプと職業威信の関連を再検討した上で、ドキュメント分析のために必要な新聞・雑誌記事等のドキュメントを収集するための情報の探索と、試行的なドキュメント収集、簡単な分析を行った。これによって、職種の性別構成とこれまでの研究、データ収集の容易さなどの便宜的な要素によって分析対象の職種を絞り込むことができ、それらの職種について周辺情報を集めることができた。こうした現在までの研究により、様々なデータベースの特性も踏まえて、次年度に本格的なドキュメントの分析、テキストマイニングなどを行うことができると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの研究を踏まえて、次年度にテキストマイニングを中心とする新聞・雑誌記事等の分析を行い、成果を報告する。この新聞・雑誌記事等の分析によって、ジェンダー・ステレオタイプおよびステレオタイプと職業威信の関連について、職種による質的な違いの抽出と類型化が期待できる。 その成果を踏まえて、2023年度以降にインターネットによる量的社会調査を設計・実施し、その結果を計量社会学的に分析することにより、知見を一般化する。
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Causes of Carryover |
ドキュメント収集のためのデータベース利用料の一部について、次年度にそのデータベースを利用することとなったため、次年度使用額が生じた。
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