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2023 Fiscal Year Annual Research Report

再構築される沖縄ディアスポラ:ホームランド・沖縄からの施策に着目して

Research Project

Project/Area Number 21K13449
Research InstitutionKanto Gakuin University

Principal Investigator

藤浪 海  関東学院大学, 社会学部, 准教授 (90819947)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords移民 / ディアスポラ / トランスナショナリズム / 沖縄 / エスニシティ / 自治体政策 / 図書館
Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、主に以下の3つの項目について検討を行った。
第一に、沖縄県立図書館へのインタビュー調査を実施した。県立図書館がそもそも沖縄移民のネットワークのもとで発展してきたことや、その沖縄移民に関する取り組みがハワイと沖縄との結びつきのもとで展開し始めたこと、さらに米軍基地に関連する自治体の財政状況がその取り組みを進展させることを可能にしたことを検討した。これらの点から、沖縄県立図書館が、沖縄独自の地域的文脈において、ローカルのみならずグローバルな水準でコミュニティを形成する役割を担っていることを明らかにした。
第二に、2022年度の世界のウチナーンチュ大会開催時に実施した、同大会参加者へのアンケート調査のデータ分析を実施した。沖縄・日本・海外からの参加者それぞれによって、参加目的や民族的アイデンティティの傾向に差異が見られることだけでなく、海外からの参加者の場合、とくにニューカレドニアやグアムなど、本国から離れた島嶼社会からの参加者において、他の地域には見られない参加の契機やアイデンティティの在り方があったことが明らかになった。
第三に、沖縄県内および横浜市鶴見区に暮らす沖縄ルーツの南米出身者へのインタビュー調査を実施した。沖縄県内の南米出身者については、ペルーやアルゼンチンなど、各国での沖縄系としての経験のもと沖縄への移住が果たされ、沖縄での平和運動や外国人支援活動、国際交流活動への取り組みが展開されていることを明らかにした。また鶴見区に暮らす南米出身者については、その日本でのコミュニティ活動のあり様に、南米での沖縄コミュニティでの経験が強く影響していることを検討した。これらの点から、在日南米系移民を検討するうえで、かれらの南米での日系/沖縄系としての経験に着目する必要があることを明らかにした。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023

All Presentation (2 results) (of which Invited: 2 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 移民研究とディアスポラという視点2023

    • Author(s)
      藤浪海
    • Organizer
      日本移民学会
    • Invited
  • [Presentation] 地域社会とつながりあう在日ブラジル人 ――「沖縄系」としての生活史に注目して2023

    • Author(s)
      藤浪海
    • Organizer
      日本移民学会
    • Invited
  • [Book] 社会にひらく 社会調査入門2023

    • Author(s)
      文貞實、山口恵子、小山弘美、山本薫子
    • Total Pages
      266
    • Publisher
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623096268

URL: 

Published: 2024-12-25  

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